久しぶりのにしむら先生の動画です。今回は四谷大塚と日能研の全国模試についての解説です。我が子にどちらの試験を受けさせるか、そして試験をどのように活用するか、それを親が判断決定するために必要な情報をわかりやすく説明しています。間違っても「佐藤ママが🟠🟤がいい」と言うから、とか、ママ友のほとんどが🟡🟢がいいと言うから、といった
希薄すぎる理由で選ぶのだけは絶対にやめてください。絶対に、です。親が「自分の頭で考え選ぶ」をしないと、子どもも「自分の頭で考え選ぶ」ができなくなります。

私、この動画を見ていて中学受験に対する考えが確信に変わりました。膨大な時間やエネルギーそしてお金を投じる中学受験は、もうしなくていい。中学受験をしなくていいと言っているのではありません。膨大な時間やエネルギーそしてお金を投じる中学受験は要らないと言っているのです。というのも中学受験の加熱ぶりで、塾側も生徒獲得のため優秀な講師の獲得や有用な教材の開発など、工夫の限りを尽くしサービスの向上を図っているため「やり方次第で」子どもに勉強の面白さを感じさせやすい状態になっていると思うからです。こういう状況下なら中学受験を楽しむことができますよ。順位や偏差値にさえ振り回されなければ、子どもの脳をアクティベートすることがむしろやりやすい状況になっている。なので膨大な時間やエネルギーやお金を投じる悲壮感漂う中学受験はもう古いと考えます。ここまでサービスが充実しているのなら活用しなきゃ損でしょってことです。しっかり取捨選択して美味しいところだけを我が子にやらせる。私ならそうします。

動画では全統小の算数の問題が紹介されていましたが、とても良い!こういう問題こそ息子たちに解かせたいのよ!!と思いました。<クラスの催しものを決める際、ドッジボール大会にするかクイズ大会にするかをアンケートで決めようとしたリーダーゆいさんの問題>です。唯一の正解を導き出す問題でなく自由に考えさせる問題です。結局大人になって必要なのはこの「自由に考える能力」ですから、そういう問題に「取り組める」脳や姿勢を身につけてくださいね、という出題者の意図が感じられます。従って親は「そのように」我が子に指導しなければなりません。

なんでもいいから30分で10問解きなさい!

とか言ってる場合じゃないってことです。我が子と一緒に親も考え、お互いに意見を言い合う、そういう対応が不可欠です。こういう支援なら私もやりました。「トップダウンで解き方を教える」でなく「一緒に考え、意見を言い合う」という支援です。

もうひとつ、日能研の方ですが、WEBサイトの充実に驚きました。試験答案の採点を単なるマルバツだけでなく星マル星バツを加えることで評価を多様化している点、そして他の受験生の解答を閲覧できるようになっている点が「これはいい!」と思いました。論述式の解答に他の子どもがどのように解答しているかを見れるのは、刺激的だし「気づき」も得られます。きっと子どもは「面白い!」と感じるでしょう。