精神科に訪れ号泣する大人が増え続けています。とにかく号泣。もう「わーん!!!」っていう感じ。子どもですね。そう、子供返りしているのです。「上司の口の利き方が嫌いで」「私だけ仕事量多くて」「誰もやり方教えてくれなくて」などなど、幼稚園児や小学校低学年の子どもが泣きながら親に訴える内容と同じです。これはどういうことかというと、彼らはもしかしたら子供の頃、親にこのようなことを訴えても、対処の仕方を教わらなかったのかもしれません。あるいは泣いて訴えても聞いてもらえなかったか。もしくは泣いて訴えることすら許されなかったか。

キミたちね、それ全部、本人に自分で言うコトですよ。精神科に来て言うコトじゃない。

まずこれです。精神科で号泣する人たちに共通の行動様式のひとつが「文句は本人に言わなきゃ問題解決しないのに本人に言わない言えない」という行動癖。何故本人に言わないか、と問うと「言ったらダメ人間と思われるから、嫌われたくない」と口を揃える。精神科で号泣する人たちの共通の行動様式ふたつ目は「とにかくバカにされたくない、悪く思われたくない、嫌われたくない」気持ちが強すぎ、結局自分の首を絞めるという思考行動癖。「欲しい」といえばすっとくれるかもしれないのに、断られることを考え、怖くて言えないという論理です。社会生活ではめちゃくちゃ損な思考癖です。

さて。このような大人に対し世の多くの精神科医がどう対応するか。

うつ病ですね。休職診断書を書きましょう!お薬お出しします!

いかがでしょうか皆さん。これがうつ病ですか?薬で治る問題でしょうか?何故こういうことが起こるかというと、

そもそもそれは精神科に来て訴えることじゃない

のに、精神科に持ってこられるため、病気にするしかないという論理です。本来こういうことは親が対処法を教えるという教育をすることなのに、精神科医は親ではないので病気にするしかないのです。けしからん話ですが。一方彼らもまた、病気と言われることでホッとし、

よかった。私がダメなわけじゃないんだ

と受け止める。とことん他者評価を気にする思考癖です。そのような思考癖が身についており、結果、事態はもっと複雑になってしまうのです。だってそうでしょう。病気でもなければ薬で治ることでもない。休んでどうにかなる問題でもないのですから。大事なのは対処法を身につけることですから。

佐藤ママの動画にこういうエピソードがありました。佐藤ママが感情的に次男を叱った時、

ママ、その言い方はないんじゃない?ぼくはまだ1回しか間違えてないんだから、2回も3回も間違えたというのならいざ知らず、たった1回でそんなふうに言うのはおかしいと思う

と冷静に返したのです。これが対処です。佐藤ママの子どもは、勉強だけができたわけではありません。社会的能力もピカイチだったのです。ここを見習わねばなりません。親が子供の話をちゃんと聞くということがどれだけ大事なことか思い知らされるエピソードです。