実はね、うつ病とか統合失調症とか適応障害とかみんなクソ真面目で常識から抜けられない人の方がなるんですよ。だから変わり者の人の方が心の病になりにくいのね。ある程度チャランポランで色んな考え方ができる人の方が鬱にならないので、だから、変わり者と心の病のある人とが違うってことをいちばん一般の人には知ってもらいたいし、変わり者の人くらいの方が心の病になりにくいしメンタルヘルスにはいいよということは言いたいですね。

今回は精神科医和田秀樹先生とひろゆき氏のセッションです。最も大事な部分を冒頭に抜書きしました。中でも大事なのが「常識に縛られず、色んな考え方ができる人の方が心の病になりにくい」という部分です。これは子育てに携わる親全員に知って欲しいことです。子どもに「いろいろな考え方がある」ことを教えるのは親の役割ということです。子どもの意見や選択に対し、決して「こうだ!」と画一的な決めつけをするなということです。そうでなくても学校教育制度というものは子どもたちに画一的な考えを植え付け人生の選択肢を限定的にする傾向が強いですから。サラリーマン養成システムと揶揄する人もいるくらいです。だから多くの人が「生き方がわからない」とか「やりたいことが見つからない」となるわけです。

例えばうちの次男は親友西野君とともに、大学卒業即就職というコースを容易く放棄しました。それは精神科医である私が常々、世の中には色々な生き方をしてうまくいっている人がたくさんいるということを、幼少の頃から実例を挙げながら繰り返し教えてきた成果だと考えます。一方、日本のほとんど全ての大学生は「大学卒業即就職が当たり前」と刷り込まれており、「本心は就職などしたくないけど、周りの学生が就職するから仕方なく就職する」という考えがまかり通っています。だから精神の具合が悪くなる。「したくない」と思っていることを希薄な理由で「やらされて」しまえば具合が悪くなるのが至極当然です。大人でも同じでしょう。なので私は息子たちには中学受験とか大学受験とか大学卒業即就職といった画一的選択肢を推すことは一度もありませんでした。逆にそれらが「画一的」であることを強調し、人生には「色々な選択肢が確かにある」ことを伝えてきたくらいです。

夫には大学生の頃から今日に至るまで「スポンサー」がいます。スポンサーというのはお金を支援してくれる人のことです。いまだにいるんですよ。おそらく多くの日本人的感覚では「そんなのおかしい!」とか「ふしだらだ!」となるでしょう。ところが当の本人は全くそう思っていません。ありがたく受け取っています。私は大学時代、夫に「そういう存在」がいることを知りましたが、既に夫のことをだいぶ知っていたので「いてもおかしくないよね」くらいに受け取っていました。物心のついた息子たちが、夫にスポンサーがいることを知った時には「おれも欲しい!」「ベンチュラに別荘勝ってもらう!」と大騒ぎになりました。そして蛙の子は蛙で、次男にもスポンサーが出来ました。母親の私は「大いに結構、それでこそこうちゃんの息子だわ」と思っています。最後に夫の名言を紹介します。

別に相手が誰やろうが「あげる」言うてんのやから貰っといたらええやろ