確かに私たち時の流れを止めることも、それが私たちに及ぼす影響に対しても何もできません。ただひとつ、老化を促進させる活動をやめてみることはできます。仕事以外に、私たちの体に無理を強いたのはどんなことだったのでしょう?買い物、片付け、さまざまな維持、管理、または重い荷物を移動させたりしたことが私たちを疲れさせ、消耗させてはいなかったでしょうか?こういった行為は「活動期」と呼ばれている時期には必要かもしれません。この時期は忙しく、時間を節約しなければなりませんからね。でもはたと思い当たるはずです。「一体何のために時間を節約するの?」って。人生の後半を始めるのは、自分の中で完結させるべきものは全て終わらせ、自分を縛り付けていた拘束を解いてから取り掛かるといいでしょう。これから始まる新しい「季節」が最良のものとなることを予感し、それをちょっと先取りし、味わいながら。生きることはアートです。不必要なモノから自由になると新たなエネルギー、新たな自由、新たな楽しみが見つけられるでしょう。75歳になってもまだ人生の4分の1が残っているのですよ。少ない持ち物で、若かりし頃と同じような自由と身軽さを体感できるでしょう。