合格するのに欠かせないマインドの話です。結論を言うと、ネガティブな声がけはやめましょうという話ですが、これ、使用する言葉だけの問題ではないことに気をつけてください。表情とか仕草、ムードも含めての話ですからね。言葉だけポジティブでも眉間に皺を寄せ怖い顔をしていたらしょうがないってことですよ。


最初の1分だけでも見てください



繁田先生は「前向きな姿勢」を強調していますが、私は少々違います。別にことさらポジティブじゃなくていいので、子どもが見聞きして不愉快になるような表情や言葉を選ぶのをやめて欲しい。子どもが「これ以上話をしたくない」と感じるような表情や言葉選びをやめて欲しいのです。特に、親が自分の不安をそっくりそのまま子どもにぶつけるような、そういう表情や言葉選びは慎みましょう。そのためには多くを語らないことです。親はあくまで子どもの話を聞く側にまわり、子どもが話をしやすいムードを作ってあげてください。「あなたの話を聞きたいよー」というような表情であり態度です。そうして子どもの心の不安をどんどん吸い取ってあげて欲しいのです。くどいようですが自分の不安を子どもに向けるのだけは絶対やめましょう。百害あって一利なしです。

だからね、親は親で自分の話を聞いてくれる人が必要なんです。いますか?自分の話を聞いてくれる人。有料でカウンセラーを利用するという手もあるにはありますが、カウンセラーって必ず何かを言ってきますからね、それは余分です。アドバイスや意見を言わなくていいから、ただ話を聞いてくれる人がいいんですよ。美味しいコーヒーを飲みながら定期的に互いの話を聞ける相手をぜひ作ってください。自分の話ばかり聞いてもらうんじゃなく、相手の話もちゃんと聞くんですよ。自分は聞きたくないけど自分の話は聞いて欲しいというのはわがままです。わがままを通したいならお金でそういうサービスを利用するしかありません。

繁田先生は「合格する」は良いけれど「合格したい」はよろしくないと言っています。私はそこまで言葉選びに神経質になる必要はないと思います、というより、合格するとかしないとか、そういうことはあまり考えなくて良いと思っています。無論「落ちたらどうしよう」は考えなくていい。落ちた時のことなど考える必要は絶対ありません。そんなことは落ちた時に考えることです。今じゃない。とにかくあまり先々のことを考えるのはやめにするのです。それでも良い妄想を膨らませる分には良いですが、悪いことばかりを考えるというのは、厄介な思考癖を獲得すると後々厄介なのでやめましょう。間違っても子どもの前でそれを口にするのはやめてくださいね。どうしても言いたいならトイレの壁に言って下さい。