やはり苦行なんですかね、勉強することは。今回の相談者はまさにそういう考え方なのでしょう。無邪気に遊んでいた子どもが勉強にシフトするようになり可哀想と思うようになったという相談内容です。佐藤ママは次のようにきっぱり言い放っています。

受験に落ちるのが一番可哀想ですから。子ども勉強させるのって可哀想でもなんでもないんですよ。子どもって、学びたがって知りたがっているんですよ。可哀想なんて絶対思わないことです。

大事なのは「可哀想なんて絶対思わないことです」という部分。つまり「勉強を苦行なんて絶対思わないことです」ってことです。親が勉強を苦行のように思っていると、その感覚は子どもにも伝わり、子どもも勉強を苦行のように感じるようになってしまうからです。

子どもって学びたがって知りたがってるんですよ。

佐藤ママは心底そのように思っている。だからそのような言動行動態度で子どもに接する。すると子どもも勉強を好奇心を満たすツールと考えるようになる。親の価値観というのは本当に大きいってことですね。

幸い我が家は、私が長年、算数・数学をおやつや夜食のように貪ってきましたから、息子たちも算数・数学は「どうやら面白そうだ」と感じたようです。ついでに私が紙いっぱいに絵や図をガリガリ書いて解いていたのを見て、問題を解くというのは紙いっぱいに絵や図を書いたりすること、ということも真似してくれました。子どもって本当に親をよく見てるんだなと感心しましたよ。