幼児教育コンサルタントTERUさんという人が、勉強が好きすぎる子どもの親御さんには似た匂いがする!と言い、その共通点が30あると言い、今回の動画ではそのうち12個あげていました。くれぐれも鵜呑みにしないようお願いします。ご自分の考えと照らし合わし、良さそうだなと思うものだけを採用すれば良いと思います。


① 子どもが間違えた時の一言目が超ポジティブ
② 子どもに主体性と持たせるのが超上手い
③ 子どもと一緒に勉強する
④ 何ができなかったのか、ではなく、何ができたのかを聞く
⑤ すぐに答えを教えない
⑥ ❌より⭕️をつけ、そして💮の付け方が絶妙
⑦ モチベーションが高いからといってやらせすぎない
⑧ 子どもの興味を引き出すサポートが超手厚い
⑨ 勉強の時、親はいつもニコニコ
⑩ 漢字練習、計算速度向上、地図暗記、年代暗記には本気でこだわる
ⅺ 反復練習が楽しくなる演出をする
ⅻ 勉強しなさいは禁句



いかがでしょうか。私は30個は多すぎるのではないかなと思いました。共通点が30個というのは、うーん、、という感じ。私ならせいぜい5個ですね。今回の12個の中からなら①と⑤と⑨です。①は確かに大事で、親の言い方が不適切だと子どもは「間違えること」=「悪いこと」という認識を持ってしまいます。この方が悪いです。今、多くの日本人は「挑戦できない性質」と言われますが、それは失敗=悪いこと、という価値観に支配されているのが一因でしょう。そして⑤ですが、佐藤ママもこの件を時々さりげなく話していますが、ヒントを上手く出すということです。いきなり答えを言うのでなく、子どもが自力で答えに近づけるよう、親が上手にヒントを出す。子どもの思考力醸成の鍵はここにあると思います。


ⅻについて誤解しないで欲しいのは、「勉強しなさい」と言って放ったらかしにするのでなく、勉強する内容や所要時間を具体的に示し「この問題とこの問題を30分でやってみようか」という具合に、とにかく具体的にやることを指し示しましょう、ということです。


「勉強しなさい」と言わない=何も言わず放置する、勉強させない、ではありません!


ところで「共通点」と言われて30個は多すぎると思いませんか?そんなにあったら「それって本当に最大公約数なのかな?」と私なら思ってしまいます。もっと絞った方が良いのでは?と思いますね。

SNSで個人の考えを発信するのが容易な時代になると、こういう、「勉強が大好きな子どもの親の共通点30個」「自己肯定感を爆上げする8つの方法」みたいな情報があちこちから発信されがちですが、大事なのは鵜呑みにしないこと、当てはまる当てはまらないで一喜一憂しないこと、一喜一憂するならいっそ「見ない!」こと、何より取捨選択する姿勢が大事です。今回でも12個全部真似しようと思ったら「あれもこれも」となり、結局ひとつも身につけられないってことになりかねません。情報は取捨選択しないと、具体的に使いこなせないから意味がないのです。情報はポケットに入れているだけではしょうがありません。使いこなしてこその情報なのです。