① 1週間のスケジュールと学習環境を整える
② 親子の距離感を調節する
③ 挑戦する機会を作る
④ 勉強以外の話題で対話する時間を作る
⑤ 勉強を楽しませる工夫をする

今回は③を取り上げます。これは受験のみならず人生を生きる上でこそ大事なことであり、精神の具合を悪くする人の共通特性としても看過できない問題です。にしむら先生は③に関する対策として以下をあげています。

① 小さな目標を達成するためのスモールステップ
② 小さな達成を認める言葉
③ ミスや失敗への肯定的な言葉への言い換え
④ 我が子の強みを本人に伝える

中でも私が重視するのが④です。

それが特技であるのに、子どもは学校の先生から褒められる機会がないと、なかなか自覚できるものではありません。でもそれは特技であると親から何回も言い聞かされると、それは子供心に小さな自信となり、社会に出てからも通用する強みとして発揮できるようになるかもしれません。


にしむら先生はこのように述べています。子育てにおいて親の子どもに対する観察が重要と言われる最たる理由はこのことだと私は考えています。特技というものは、当たり前ですが、最初から大勢の人の脚光を浴びるわけではありません。子どもなら尚更自分で気づくのは難しい。とすればあとは親です。親が気づいてあげる必要があるんです。でないと子どもはそれが特技と自覚できず、深掘りすることも磨くこともせぬまま埋もれさせることになりかねません。それはその子の人生の大損失です。従って親は子どもの行動にネガティブな評価をする暇があるなら、子どもの特技や才能に目を光らせろということですね。これは子育てだけでなく人間関係全部に言えることです。詳しくはメンタリストDaigo氏の動画をご覧ください。





面白いエピソードがあるのですが、次男は幼少の頃、呑気に歌を歌いながら散歩していても、脇道から飛び出してくる自転車や車に私より早く気づくことが度々ありました。ある時、私がぼんやりしながら歩いていると、いきなり「こっちが優先だぞ!」と次男が大声で吠え、びっくりして我にかえると、若者が乗った自転車が私たちの鼻先を一時停止もせず猛烈な勢いで通り過ぎて行きました。その時私はものすごい剣幕で吠えた次男の気性の荒さの方にびっくりし、その晩夫に話したところ、

アイツが喧嘩が強いんは相手の動きの一歩先が見えてることや

と言い、気性の荒さ云々の話などどうでもいいという感じでスルーされてしまいました。夫はとうに気づいていたのです。そういう理由で、野球をしていた長男と違い、次男には格闘技が向いていそうだと判断し、格闘技道場に通わせたと言っていました。スパーリングの練習を取り入れるようにしたのもその能力をいっそう磨くためだったそうです。目から鱗の出来事でした。