よく「数学なんか、因数分解なんか社会に出たら何の役にも立たない」という人がいますよね。いやいやそれは違うからと私は思っているのですが、いちいち反論するのが面倒くさいのでスルーしていました。この点について河野玄斗氏が実にさまざまな例を挙げて数学の実用性を解説している動画を見つけたので紹介します。少々長い動画ですが3回くらいに分けてご覧になっていただければと思います。

河野玄斗氏も「特に数学が大好き」と言っており、寝転びながら数学の問題集を眺め、ひとつの問題を1日中でも考えていたというエピソードを語っています。それを見て私は「ですよね」と共感しておりました。なんでもそうですが、例えば数学の面白さを語るにしても、人それぞれで、河野氏と私では全然違いますし、河野氏と林修先生も違います。「数学はこういうふうに楽しむ!」という唯一の正解はありません。そんなものがあったら逆につまらないでしょう。人それぞれの楽しみ方があるから、他人の楽しみ方を知った時「へーそういう楽しみ方があるのね」という感動を味わえる。皆同じだったら全然面白くないのではないでしょうか。

息子たちにはずいぶん気持ち悪がられましたが、例えばその年の入試問題が発売になると、私は嬉々として書店に赴き、家に戻り、いそいそと袋から本を取り出し、ぱらっとめくって最初の1問を見るまでのドキドキは言葉に尽くせません。「一体どんな問題が出題されているんだろう」とかいうレベルではなく、そうだな、夫にもらった誕生日のプレゼントの箱を開けるまでのドキドキに似ていると言った方がわかりやすいかもしれません。問題を解く、はそれはそれで面白いのですが、どんな問題に遭遇するんだろうという部分の方が私は好き。誰かが先に問題を見ていて、うっかりそれを話そうものなら「やめて!!!」と叫び耳を塞ぐでしょう。私の至福の時間を壊さないで。ちょっと気持ち悪いですよね、いいんです。もう慣れました。医者のかたわら、予備校の数学教師をやろうかと考えたこともありますが、それは違うと悟り、すぐやめました。私は数学の問題を解くのが好きなのであって教えるのが好きなわけじゃないんですもの。

話を戻すと、河野氏は「女にモテる方法」を検討するにも数学を使っていると話していました。私はすぐピンと来ましたが、皆さんはいかがでしょうか。もちろん「女にモテる方法」だけでなく医者の仕事にも使います。私に言わせれば生活の至る所で使っていると思うのです。動画内にもありましたが「必要条件・十分条件」を知らないと人生大損こきます。そういうレベルです。是非動画をご覧になり、人生における数学の活用法を知ってください。