成田先生の「誤解だらけの子育て」今日は誤解❷「子育て情報はネットやSNSで収集できる」です。具体例を挙げれば佐藤ママです。佐藤ママの真似は誰にもできませんよ。誰にでもできたら子どもは皆東大理Ⅲに入っちゃいます。笑 なので佐藤ママの経験による断片的な情報やノウハウを得ても活用できません。佐藤ママのノウハウは佐藤ママだからできるのですから。それくらいなら佐藤ママのアドバイスの中に潜む格言(普遍的なもの)を読み取らねばならないと考えます。例えば「子どもは全部ひとりっ子として育てる」みたいな。これは私も経験しました。長男の成功体験を次男にはまるで使えませんでしたもん。松下先生にも叱られました。今思えば「やっちゃったなあ」という感じ。それを気づかせてくれたのは次男です。「いやだ!」と激しく抵抗したのは「お兄ちゃんと同じやり方じゃ嫌だ!」という意味だったんですね。

経験しながら学んでいると、他からの情報を仕入れている場合じゃなくなります。あの頃、ブログを書く余裕なんかなかったですもん。ネット検索するのも億劫で。ひたすら観察して考えてました。観察というのは佐藤ママをはじめ多くのインフルエンサーが使用するキーワードですから、こういう情報は仕入れておいた方が良いと思いますが。でもそれは1冊のテキストに書いてありますからね。わざわざネットから拾う必要もないと思います。ネットやSNSから収集するのが悪いというのではなく、知らず知らずのうちに情報過多となり翻弄され不安がモンスターみたいに膨れ上がっていくのは困るという話です。情報過多にならぬようチャンネルを絞るとかそういう工夫を行なって、とにかく「自分で考え判断できないような情報には極力触れない」というのが私のやり方です。「幼児教育はアレがいいコレがいい」という情報に翻弄されるのでなく、うちの子を観察する限り、これが良さそうと判断するから、このように手を加えて使ってみよう、という落とし所を明確につけるのが大事ということです。「なんか良いらしいからとりあえずパクってみよう」というのはやめた方がいい。自分のことならまだしも子どものことですからね。そこらへんに置いてある食べ物を「はい、とりあえず食べて」とはならないでしょう。笑

もう何回も申し上げているので「聞き飽きた」と言われるかもしれませんが、子育ての方法に唯一の正解はありません。どのやり方を採用しても結局は親が自分の頭で考え判断し、良くしていくしかないのです。そう考えれば、迷ったり悩んだりすることがなくなり、ようやく自分で考え工夫するモードになるはずです。皆が「誉めて育てるがよい」と言っているからとにかく誉めよう、というのをやめれば否が応でも自分で考えなければならなくなりますという話です。ちなみに私は「誉めて育てる」派でもなければ「叱って育てる」派でもありません。臨機応変ですね。但し「叱る」はほとんどなかった気がします。そこは夫の担当でした。母親の繊細な感覚をもとに叱ると、頻度が増えすぎ男の子には良くないと考え、「男の子はこういう時は叱らねばならない」ポイントを心得ている夫に任せた方が叱る頻度が圧倒的に低くなるので、その分息子たちの脳に刺さるだろうと考えたからです。