過去に1度取り上げた動画ですが、今日の朝からの記事の流れに相応しいので再度取り上げます。とにかく多いんですよ、子どもを感情的に叱ってしまう親が、特に母親ですけど。でね、そういうのを「どうしたらいいですか」と言って精神科にも来るんですけれど、「どうしたらいいですか」じゃない!っていう話なんです。そんなのね、自分が上司にやられたらすぐ「パワハラだ!」って騒ぐでしょ。そういうレベルの話なんですよ。一生のうち1回だけ怒ってしまいました、という話じゃないんですから。ほぼ毎日やってるわけでしょ。やられる側にしたらたまったもんじゃありませんよ。冗談じゃないという話です。佐藤ママは次のように述べています。

その時に、ちょっと上の天井ぐらいに自分の目を置いといて、私と子どもの状態を見る、上から。「あーあんなこと私って言ってるな」「あー私ってちょっとイラついてきてる」「子どもってああいうこと言うんだ」というようなことをね、かなり客観的に見るっていう訓練は大事かな。だいたいそれって子育て以外でもすっごい大事ですから。いちいちイラついてたらキリがないし。お母さんがイラついていることが正しいかどうかわかんないでしょ。そのお母さんがイラついているのを見て周りもイラつきますからね、結局全く何の意味もないんですよ、そのイラつきって。何の生産性もないことなんです、イラつくのって。だからそういうのって全然ダメなんです。感情的になったらね何の解決もしないんですよ。周りも不愉快にするし。しかも大人だったらそのお母さんがイラつくお母さんを見てね、「あ、もうこの人とは付き合えないわ」と思ったら付き合わなかったらいいだけの話なんですけど、子どもって付き合わざるをえないので、その親と、だから可哀想なんですよ。お母さん自体も子育てが終わって自分の人生を生きていく上でね、子育てで得るものがないことになるじゃないですか。ただ自分でずっとイラついてただけで。だから自分とも距離を置いて見るってことが結構大事なんですよ。そういうことを訓練するってことも大事なんじゃないですか。

いかがでしょうか。大事なところ読み取れましたか。自分を客観的に見る、自分のことを距離を置いて見る訓練をしてくださいという話です。こうやっていうとね、「そんなことやって効果あるんですか?」とか言う人いるんですけどね、まだわからないんですか?効果が勝手に出てくるんじゃなくて、効果が出てくるようにやり方を工夫してくださいってことです。「こうしたら上手くいく」って方法を他人からパクろうとするのでなく、誰かが好意で「このようにしたらどうですか」と提案してくれたやり方を自分なりにアレンジし、効果が出るようにしていくというマインドが大事です。今日はこれを確実におさえてください。でないとどんな優れた方法を聞いたところで、結局上手くいかない「やーめた」ということになってしまいます。

自分を客観的に見る、というスキルは子育て(子どもと親の関係)だけでなく、対人関係のあらゆるシーンで必要になります。何しろ皆、自分のことばかり考えていますからね、自分の思い通りになることなんかないんです。その度にいちいちイライラしていたらしょうがないわけでしょ。自分も不快になるし周りも不快にさせるしで。だからね、子どもに対して負の感情が「ぶわーっと」湧いてきたら、

大変大変火事になるう!

とかなんとか言って道化師になればいいんですよ。怒りを炸裂させるよりよほどマシです。笑いも取れますしね。なんでこんなことくらいができないのかって話です。怒りが湧き出てきたら、即座にピエロになったらいいじゃないですか。そして頭を冷やし、「今の何だったの?」と振り返ればいいのです。あらゆる方法を試して、とにかく頭を冷やし、どうしてマグマが急に噴き出してきたのかを振り返る。これをひたすらやってください。そうすればできるようになります。