繁田先生の動画です。開成高校→東京大学卒業の現プロテニスプレイヤー市川誠一郎選手を招いてのお話。親から子どもに伝えて欲しい目標を達成するために大事なことTOP3というテーマです。

① 結果よりプロセスを重視する

結果だけを見てしまうと精神的なアップダウンが激しくなってしまいます。どんどん周りと比べたりして自己否定感が募り、褒められることばかり考えるようになり、本来向き合うべきものに向き合えなくなってしまう。目指してるその方向に向かっているようで、全然違う方向に向かってしまう。ノイズが増えすぎている状態になってしまいます。ただでさえ大変なのにもっと進まなくなってしまう。その時に自分が結果が出ていなくても、自分がやれることをやったことに対して評価してあげないと進めない。得た結果はどうにならないですし、能力的に向いていない子が向いている子を見ると、進む速度は全然違います。自分のペースでやっていかなければならないので、自分がやれることをやったことに対して評価してあげる。ただそこに真剣に向き合わなければならない。そうしないと自分を評価することができない。真剣に向き合ってベストを出したのならOKというふうにする姿勢は、特にお子さんの場合は、親が評価してあげることがとても大事。

結果だけを見て一喜一憂してはならない。

② 目の前のことにベストを尽くす

この件を中学受験に変換すると、お子さんが「これをやったら大丈夫」という状態を親が作ってあげるということです。やるべきことを絞り込むという話です。あれもやらなくちゃいけない、これもやらなくちゃいけないという状態になると、なかなか目の前のことに集中できないものです。

③ 他と比べない

垂直比較と水平比較という言葉を開成高校の柳沢幸雄校長がおっしゃってました。垂直比較はOK、子どもの過去と今を比べて成長した部分を比較するのは良いのですが、水平比較、横の友達、兄弟などと比較するのは良くないという話です。


2023年最後の記事にふさわしい動画と内容だと思っています。内容自体はこれまで何度もお伝えしてきましたが、今回の目玉は市川誠一郎選手の口から出てきた生々しい話です。記事の最後に市川選手のWEBサイトを紹介しておくので詳しくはそれを見て欲しいのですが、市川選手は25歳でプロテニスプレーヤーになろうと決意しました。傍目には「え?なんで?」となるでしょう。だって開成→東大でしょ?普通に就職すればいいじゃない、多くの人はきっとそのように思うでしょう。しかし市川選手は決意を曲げませんでした。私が痺れたのはこの点です。覚えていますか?桜蔭高校→東京大学の学生が「勉強するのを良しとする価値観で長く生きているとその価値観から抜け出すのは相当きつい」と述べたコメントを。言い換えると、学力で勝負してきた人間が、それ以外のフィールドに飛び出していくのは相当きついということです。それを市川選手はやってのけたのです。そこの部分に私は痺れたのです。かっこいいと思いました。息子たちにもすぐ伝えました。こういう生き方があるということを知って欲しいのです。だって自分の人生なんだから、自分の好きなように生きていいんです。周囲の人たちが「え、なんで?東大まで行ってもったいないじゃない」と言おうが、そんなことに耳を貸す必要はありません。何故なら、周囲の人たちのために生きているのではないのだから。周囲の人たちが自分の人生の責任をとってくれることはないのですから。周囲の意見に流され「あの時、やっておけばよかった」と後々後悔することの方が人生の損失です。

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ふと思い出しました。師走の今、大阪近鉄花園ラグビー場では全国高等学校ラグビー選手権大会が開かれています。18歳の私は入試本番直前だというのに、周囲の「え?、なんで?こんな大事な時期に、そんなことして大丈夫なの?」という忠告に耳を貸さず、大阪に向かいました。そして「すごいもの」を見た。勉強で頑張っている自分とは全く違うフィールドで頑張っている同じ世代の男の子たちの姿に胸を熱くした。こんなかっこいい生き方があるのだということを、進学校という狭い世界で生きていた私が初めて知ることができたのです。あの時目の当たりにした「すごいもの」がその後の私の人生の方向性を大きく変えました。たとえ受験に失敗していても後悔はしなかったでしょう。それより周囲の声に流され、もし私が大阪に行くことを断念していたら、少なくとも夫と出会うことはなかった。当然2人の息子とも出会えなかった。そう思うとゾッとします。後悔どころの話ではありません。周囲の声や世間体や常識というものに縛られ、自分がやりたいと思うことを諦めてしまうことの方が人生における損失だということを18歳の私は身をもって経験したのです。


1年間、大きな病気もせず、不調になることもなく、無事に31日の朝を迎えることができました。「いつしか」このブログは私の生活に欠かせない大事な「ルール」になりました。毎日3つも4つも記事を書くなんて、まじきつい、今日は2つにしよう、せっかくハワイまで来たのだからお休みしてもいいじゃない、、、という具合に、好ましい習慣を獲得するまでの「プロセス」には多少の困難はつきものです。そういうものをひとつひとつ乗り越えていくうち、「いつしか」毎日書くのが当たり前、毎日書かないと気持ち悪いというレベルに達することができます。このブログは、50歳を過ぎた今でも、新しい習慣を身につけることができるという自信になりました。多くの人に読んでいただき、色々なコメントやメールをいただき、名前も顔も知らない人びとと「子育て」というキーワードで繋がることができ、悩みや喜びを分かち合ったり、自分とは違う価値観を知る経験ができるブログになってきたことをとても嬉しく思います。本当にありがとうございました。