証明問題は人生の問題?:仮説から導かれる人生 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

最近、頑張ってフェイスブックを更新している教室長です。自画自賛。笑
 
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レドモンド校も頑張っています。↓
 
 
先日、生徒が証明問題をやっていたんですね。三角形の合同条件に照らし合わせて、とやっていた時に、ふと思ったんですよね。これって人生と同じだな、と。
 
三角形の合同条件は三つあります。
 
  1. 三辺が等しい
  2. 二辺とその間の角が等しい
  3. 一辺とその両端の角が等しい
 
保護者の方は懐かしく思うのではないでしょうか。このどれかを使わなければいけないのですが、生徒は悩んでいたんですね。どれを使うべきか、と。私はこう伝えました。「悩むんじゃなくて、仮にこうだったら、という仮説を立てて、理論を組み立ててみるんだよ。違っていたら、軌道修正すればいいから、と。」
 
そこで生徒は持っている鉛筆を進めました。
 
「条件は2か3のはずだから、3で進めてみよう。これがこうなって、これがこうなるから、あ、3じゃダメだ、2だったか。。。無駄な時間だった」と。
 
でも、私はそれは無駄とは思わないんですね。仮説を立てて理論を組み立てて、違いに気づけたから、そこから軌道修正して正解にたどり着いたわけです。
 
これを人生に例えると、こんな感じでしょうか。「どこの大学に行くべきか。今は将来何をしたいのかわからないけれど、仮に先生になるとしたら、○○大学の教育学部。その線でどういう勉強をするべきなのかを考えてみよう」
 
これでいいと思うんですよね。それで、勉強を進めて行く中で、実はやりたいことは先生ではなかった、となったとしても、一度決断してそれに向かって進んだことって、とても意味あることなんじゃないか、と。
 
いいんですよ、なんとなくで。なんとなく弁護士になってみたい、という生徒がいたら、それなら中央大学の法学部だよ、と言ってあげたらいいんです。仮に途中で軌道修正をして弁護士にならなかったとしても、中央大学に向けて頑張り始めたら意味ある決断になると思うんですよね。
 
日本一は東京大学、だからそこを目指す。そんな短絡的な考え方でもいいと思います。そうやって、どんどん目標のヒントを与えてあげるのが、今の教育者に求められていることなんじゃないかな、と思います。
 
というわけで、皆さん良い週末を!