「設計図が間違っていたら設計図通りにできたとしても価値がない」
とは先輩の言葉でした。
建物は設計図なしには立ちません。また、もしその設計図が間違っていたら、図面通りに作ったとしても傾いていたり、不便なものが完成してしまいます。建物を作る上で、正しい設計図は必須です。
こういうクリスマスツリーも誰かが構想して、誰かが 実現させてるんですよね。
人はそれぞれ人生の設計図というのを持っています。幸せという名の設計図ですね。こう勉強したら、こういう高校に行けて、こういう大学に行けて、こういう就職先があり、年収はこれくらいで人生を幸せに過ごせる、という設計図です。
ただし、その設計図がもし間違っていたらどうでしょう。その設計図通りに頑張ったとしても幸せになれなかったとしたら。行きたい高校に行ってもいじめられるかもしれません。行きたい大学に行っても、思ったほど周りとは合わないかもしれません。就職したい会社に入れたとしても、やりたいことはやれないかもしれません。どんなに完璧な人生と思っていても、急に愛する人を失うこともあるかもしれません。
そういう意味では、幸せの設計図とは環境のことではなく、自分自身の心のことなのではないか、と思います。どんな逆境にも負けない自分、諦めない自分、進化し続ける自分。そういう心の設計図こそ、環境の設計図よりも必要なのではないでしょうか。
そんな話も、冬期講習の進学講座で生徒たちに伝えられたらと思っています。