クラス替えの時は希望を出すべき?:環境づくりよりも大事なこと | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

photo:01



先日の職員会議の写真です。

お菓子パーティーではありませんので( ̄+ー ̄)笑



先日、とあるお母さんにこんな質問をされました。


「現地校でクラス替えの時、希望を出せると聞きました。

他の日本人の子とは違うクラスに

と皆さん希望を出しているようなのですが、うちも希望を出すべきでしょうか。」と。



これは大変興味深い質問ですね。


要は、現地校のクラス替えにおいて、色々と希望を出せるのですが

各クラスに日本人は少ない方が

子ども達の英語力も上がって良いのではないか、ということですね。


確かにそれは一理あるのかもしれません。

日本人はかたまって閉鎖的になってしまう傾向がありますからね。

ただ、私はこのように答えました。


「環境作りも、もちろん大事ではありますが

ルールを認識させる良い機会なのではないでしょうか。

周りに人がいなくて日本人が2人だけの時は、日本語でしゃべってもいいけれど、

他に日本語ができない人が居る時は配慮して、英語を使うなど

周りを意識することを伝える良いチャンスです。


もしかしたら、その日本人の友達が一生涯の親友になるかもしれません。

日本人だからとかアメリカ人だからとか、

あまり神経質にならない方が良いのではないのではないでしょうか。」


日本人がクラスに居ても居なくても

現地校の生活の大半は英語です。

そういう意味では

周りに日本人が少ないように、と環境づくりに励むよりも

日本人がいようがいまいが、楽しく学校生活を送れるような知恵を授ける。

これこそ親が子にできることなのだと思います。



環境なんて一所懸命作ったところで

思う通りにいかないのが人生ではないでしょうか。


世の中、多くの人たちが

子どもに最高の環境を用意しよう

良い友達に、良い先生に会わせたい

とあくせくしています。


都立なのか私立なのか

中高一貫なのか、小中一貫なのか

大学附属なのかどうか

といったことで多くの人は頭を悩ますわけです。



もちろん、環境づくりは大事なことなのですが

そんなことができるのはせいぜい子どもが18歳になるまでです。

それ以降は、子どもが一人で人生を切り開いていかなければいけません。



どんな環境でも、そこから学び、楽しめるよう

人生の物事の捉え方を教えてあげる。



これこそ、親が子に伝えられることなのだと思います。