帰国子女の実態:見かけ倒しの英語力 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

帰国子女と言えば

英語ができる子、というイメージが一般的かと思います。


しかし

多くの帰国子女の実態は

自己流のサバイバル英語であり

彼らの英語力は、発音がきれいなだけの

見かけ倒しです。

その中身は、スカスカなのです。


アメリカに住み、アメリカの学校に通い

英語が出来ない訳がない!

そう思う方も未だに多くいますが

環境だけで、英語ができるようになるなら

そんな簡単なことはありません。


もちろん、ある程度、現地の子たちと過ごしていれば

英語は「しゃべれる」ようにはなります。

聞けるようにもなります。

だからといって、おしゃべり以上の英語力を築けるかというと

それは本人の努力次第なのです。



おしゃべりレベルで十分では?

そんなことはありません!

おしゃべりできるだけで、学べるなら良いのですが

学校での学びは、読み書き中心に行われるため

おしゃべりレベルの英語力では、不十分です。



日本で生まれ育った子に対して

おしゃべりレベルの日本語で十分、なんていう人はいません。

しっかりと読み書きを修得してもらわないと

学校における学習効率は格段におちます。



先日も

もうアメリカに来て2年程経つ生徒がいまして

数ヶ月前から巣鴨に入塾して、英語の勉強を始めました。




彼は地元の友達とも仲が良く

英語でのコミュニケーションも問題なくできるレベルでした。

しかし、いざ文章を書くとなると

かなりルールがなく、つい最近まで

neverという単語は、文章のどこに入っても問題ない!と思っていたようです(涙)



でも、確かに、通じるんですよね。

通じるけれども、何か通じにくいよね、という文章を良く作ってしまっていました。


そこで、巣鴨では

彼の染み付いてしまった変な癖を修正するために

中学レベルの英文法習得に励んでもらいました。

何度も何度も、正しい型を身につけてもらったのです。


そして数ヶ月後、全くぼろぼろだった単語の並び替えの問題が

できるようになったのです。

書く文章にも、読みやすさが加わりました。


このように「正しい努力」をしていかないと

おしゃべりレベル以上の言語力は身に付くことができません。



この正しい努力、渡米当初であればあるほど

変な癖を修正する必要もないために

早ければ早いほど、英語も楽に習得できます。



意外と多くの生徒が巣鴨にて英文法習得に励んでいます。

おかげさまで、効果も目に見えて来ていて

生徒たちも喜んで、英語の学習に取り組んでいます。


通じれば良い、という英語であれば

英文法は勉強しなくても、かまいません。

しかしそれでは

子どもたちがかわいそうです。


英文法の習得、これは帰国子女全員に必須なことなのです。

英文法さえ習得してしまえば

土台ができあがった建物と同じで

どこまでも上にのびて行きます。

逆に土台がない建物は

上にあがればあがるほど、不安定で頼りない物になってしまうのです。


多くの帰国子女の英語力は

ただのサバイバル英語であり

中身のない、見かけ倒しの英語力なのが実態です。



他にもこんなエントリーがあります。

「帰国子女はいいよな、と言われたら」