ゆとり教育終焉:大人社会の反映としての子ども社会 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

今年の高校3年生の大学受験にて

ゆとり世代の大学受験は終りを迎えるそうです。


こちらの二つの記事を読んでもらえたら

おおまかにゆとり教育の実態はつかめるのではないでしょうか。


「ゆとり教育はやはりだめだった」は本当か? (ダイヤモンドオンライン)


「ゆとり」に「学力テスト」誰のための教育なのか 池上彰(日本経済新聞)



ゆとり教育については、私はどちらかというと

「方向性は間違っていなかったけれど、当初は現場に混乱を招いたため、失敗と思われてしまった」

という捉え方をしています。


ただ、私は塾の先生ですので

実際は現場の先生が一番分かっている事かと思います。


あまり堅苦しい事を述べるつもりはありませんが

一つだけお伝えしたいのは

子ども達は良くも悪くも

月を映す水面のように

社会を映す存在です。


子ども達が病んでいるのであれば、それは社会が病んでいるのであり。

いじめが蔓延しているのであれば、社会でいじめが蔓延しているからであり

学力低下が起きているのであれば、社会の力が落ちて来ているのではないか、と思っています。



そういう意味では

大人が教育でもって子ども達をどうこうしようとすること自体

本末転倒なのかもしれません。



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アメリカ在住の親御さんと接していて思うのは

保護者の方が自ら積極的に地元に貢献しようとしていれば

子どももそれに感化され、友人作りや英語学習に積極的になります。


保護者の方が、自分を棚にあげておいて

子どもにだけ高い要求をしていれば

子どもも同じようになってしまう

というのが私の結論です。


厳しいようですが

子どもは大人を反映しているのです。



という訳で

子ども達は月を映す水面なのですから

ゆとり教育終焉を迎えたこの機会に

大人1人1人が、子どもの模範となるべく

行動していくことが必要なのではないか、と思っています。


長くなってしまったので、ここまでにしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。