先週のボストン話の続きです。
(参照:ウェルズリー大学訪問)
ウェルズリー大学から街中に向かう時に
電車で隣に座った韓国系アメリカ人の青年との会話がとても興味深かったので紹介します。
私はよくこうして隣に座った人と普通に話をするのですが
彼は19歳の大学生であり
その大学の様子などを色々と語ってくれました。
彼が通うバブソン大学というところは
ビジネス専攻のみの大学で
一年生は全員、起業のためのクラスを受講しなければいけないそうです。
そのクラスでは5人グループに別れ
起業アイディアコンテストが開催されます。
そこで優勝したグループには
3000ドルが無償で配布され
そのお金でアイディアを元に起業するのだそうです。
この3000ドルは、利益をあげられなければ返却する必要はなく
利益を上げた場合は、3000ドルを返却して残りの利益は慈善事業に寄付されるとのこと。
ちなみにその青年グループが思いついたのが
スタバなどの熱いコーヒーカップなどに巻いて使う段ボール紙。
これが大量に使い捨てられるため
再利用できるよう、その紙をかっこいいゴムで巻いて携帯できるようにするという物。
コンテストでは、トップ3までは生き残ったらしいのですが
残念ながら、優勝は逃してしまったそうです。
こういう話を聞いていて思ったのですが
このような起業体験をできる生徒たちというのは
将来どのような人材に育っていくのだろうか、ということです。
机上の空論ではありません。
実際にお金を元に、事業を展開していくのです。
様々な人とのやり取りがあり
チームを統率する力も試されます。
何か一つの目的に向かって
皆で協力しながら進んでいく。
例え、将来起業することが無くとも
こういった経験をすることで
様々な理論も役に立つことが実感でき
学問的にも、実社会的にもプラスになるのです。
彼の話を聞いていて、一教育者としてワクワクしてしまいました。
ウェルズリー大学といい、このバブソン大学と言い
ボストンという街はなかなかやるじゃないか、と
なぜか上から目線で感想を述べながら
私はポートランドへと戻るのでした(笑)