役に立つこと立たないこと | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

「すぐに役にたつことは、すぐに役に立たなくなるものだ」

と、とある友人が言っていました。

ものすごく納得できた一言でした。



例えば

漢字を一夜漬けで暗記すること。

テストでいい点数が取れるわけですから

これはすぐに役立つことだと思います。


逆に

漢字を辞書で調べること

これは漢字テストの点数に反映されない

という意味では

すぐに役立つことではありません。

むしろ、こんなことをしていると

テストの点数は下がるかもしれません。


しかし

これを毎週のように繰り返し繰り返し行うことで

辞書を友達のように扱い

辞書と共に成長できる人材に

成長できるのではないでしょうか。

そしてテストのためだけの漢字力ではなく

語彙力、表現力、思考力が

養われるのだと思います。



アメリカ在住の日本人子女において

日本語を継続的に学べるシステムとして

この辞書と友達になるということは

大事な1点だと思います。



辞書と本

この二つを駆使していくことが

継続的に日本語を学べるシステム作りにおいて

必要不可欠なのだと思います。


すぐに役に立たなくても

一生涯で役に立てる学びができる方向に持っていくこと。


大人が子どもにできる数少ないうちの一つだと思います。