最近、現地校の宿題のサポートをする機会が多々あるのですが
そういった時に気をつけることとして
受け身にさせない、というものがあります。
受け身とは
「先生が問題読んで説明してくれるや」
という態度で
宿題に取り組む姿勢です。
これではいつまでたっても主体的な姿勢は築かれません。
教育とはある意味
この主体性を築くということが目的でもあります。
ごくたまにですが
「先生、全部教えてください。でなければ私は何もしません。」
という態度の生徒がいます。
こういう生徒を見るたびに
今まで周りの人が全てをやってきてしまったんだろうな、と深く同情します。
では、この受身な姿勢を正すにはどのような姿勢で教師は臨むべきか。
それは
「全部やれなくても良い、ただ今自分ができることだけは自分でやりなさい。」
と結果ではなくプロセスを大事にする姿勢です。
意味が分からない単語があれば、それをリスト化しておく。
文章が理解できなければ、その意味を推測させる。
その生徒の語学力にもよりますが
できることだけでも自分の力でやらせてあげることが大事になります。
しかし、こういう指導は想像以上に難しいものです。
なぜならば、こちらで全ての面倒を見てあげたほうが、お互いに楽だからです。
「この宿題はこうだから、こうすれば良いんだよ。」
と言ってしまったほうが、教えるほうも教わるほうもイライラしなくてすみます。
全てが時間をかけずに終わります。
そして時間をかけない分だけ、苦労をしませんし、楽なのです。
しかし、前にも述べましたが
楽なことは価値も低いものです。
楽な道を提供するのではなく
多少困難な道でも、価値ある道を提供する。
これこそ教育者が心がけるべき姿勢だと思います。