小学校英語教育について | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

こんにちは。

アメリカはサンクスギビング週間に入り

塾も今週は火曜日からお休みとなっております。


先日、日本の小学校で先生をしている友人と話をしていて

小学校の英語教育の話題になりました。


今の小学生のお母さんたちは、ほとんどの方が小学校の英語教育導入には賛成なんだそうです。

もちろん、先生をしている彼も英語を早めにやっておいて損は無い、と言ってはいるのですが

彼曰く

英語を導入する分、何かを減らせないといけないんだ、と。

それを理解した上で、賛成する人は少ない、と。


極論ですが

英語を導入する分、算数や国語を削ってもいいですか?

ということなのです。

実際には、算数や国語ではなく、他の教科になるのでしょうが・・・


他の教科を削ってまで、英語を導入する必要があるのでしょうか?

これからは英語を使えないと社会では通用しない、と言われていますが

実際にこの日本で英語を使って働いている日本人なんてほんの一握りです。

日本の会社も、欧米進出からアジア進出へとシフト転換を迫られており

中国語などアジア言語を駆使できる人材が求められています。

そういうことを考えていくと

全国の小学校でどこまで英語を教える必要があるのでしょうか。

どんなに頑張ったところで、帰国子女並の英語力がつくわけはなく

他の教科を削ってまで英語を教える必要があるのか。


ちょっと考えさせられました。

生徒にとって本当に必要な学びとは何なのか。

英語をやらないよりはやったほうが良い、という短絡的な考えではなく

それによって起きてくるプラスとマイナス、これを社会全体が考える必要があるのだと思います。