オバマ大統領就任:失敗を生かして前に進む | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

先日の歴史に残った初の黒人大統領の就任式

皆さんはテレビでごらんになりましたでしょうか?

私は、友人宅が急遽キャンセルになったために

塾にきて

インターネットで見ていました。



オバマ大統領はスピーチのうまさには定評がありますが

今回のスピーチ、今までのがすごすぎたために

無難にまとめてきた、という印象を持ちました。


これからのオバマ大統領の課題の一つに上げられているものに

アメリカ経済の回復があります。

アメリカの金融界は今まで明らかに放任されすぎていました。

放任ゆえの失敗。

結果論かもしれませんが、失敗を認めない限り次へは進めません。

オバマ大統領は前政権の数々の失敗から次へとつなげようとしています。

失敗をしないことが成功ではありません。

失敗から学び、より良い結果に持っていくことこそ成功なのです。



生徒たちにも繰り返し伝えていることですが

○付けをして、×になった問題などがあっても

間違いを消しゴムで消しては駄目です!と伝えています。

しまいには、消しゴムを塾に持ってこなくて良い、と伝えることもあります。


特に女の子で多いのですが、きれいなノート作りに懸命になってしまうために

ノートをきれいに保つことにエネルギーを使いすぎてしまうのです。

よって、間違った計算式なども消しゴムで消されてしまいます。

すると、やり直しをしても、どういった間違いをしたのかがわからなくなり

また同じような間違いをしてしまうのです。

あとでノートを見返すときも、間違いが一つもないために

ただのきれいなノートになってしまうのです。


そうではなくて、自分が間違ったことを認めて

ノートには×などを記して

やり直せばいいのです。

そうすれば、どこをどう間違ったのか判断でき

ノートを見返さば、自分の間違う傾向性も見え

次へとつなげることができます。



繰り返しますが

間違いを犯すことが「失敗」なのではなく、間違いから何も学ばないことが本当の「失敗」なのです。

是非家でも、消しゴムはなるべく使わないよう指導してみてください。

特に低学年からこのように、間違いを残し、そこから学ぶ癖をつけておくと

将来大きな財産となることでしょう。



これからのオバマ政権、前政権の間違いから何を学び、何を次につなげていくのか。

アメリカに住む一人の市民として

ただの政治の傍観者ではなく

私も友人たちと政治のありかた、経済のありかたを議論し

世論形成に貢献できればと思っています。


それにしても先日ばかりは、テレビがないと不便だな、と思いました(笑)