群馬県の2024年度高校の入学者選抜を、従来の前期・後期入試を廃止し、一本化しました。

2月にいわゆる「一発勝負」の試験を行うことになりました。

加えて、その合格発表が従来の公立中学校卒業式の翌日だったのが、それより早まることになりました。

これについては、いろいろな方面から不安の声が上がっていました。

これまで後期入試の合格発表は卒業式後で、合否が出る前に式を迎えられたので、卒業式は卒業式で区切りを迎えられました。

しかし、公立高校の合否が出た後の卒業式になると、
「落ちたら出たくない」
と語る生徒もいました。

実際にはいなかったのかもしれませんが、心中はわかりません。

実際に、仲のいい友達でも、合否がわからず微妙な雰囲気であったようです。

気持ちよく卒業式を迎えられたのかなぁと思いました。

一方で高校入学までの準備期間に余裕ができたが、何をしていいのかわからない(しているのか)と、在校期間の心配もありました。

これまでの高校入学までの準備期間が短いという声もありましたが、それは大人の都合であり、中学生の心に与える影響は大きいと思っています。

中学校では従来のように卒業式を合格発表前に前倒しすることは、授業時間の確保などの課題があり難しいということらしいですが、その中学校が不合格だった子のフォローなど、学校でできることを考えていかなければならないので、高校教育と一体となった取り組みが必要なんだと思います。

この教育的効果はなんだろうと考えると、子供を見ていない大人の都合なのかと考えてしまいました。