前回のブログで書いた、ペロブスカイト太陽電池の原料は日本で生産できるということでした。

これが大きなメリットのひとつになっています。

ペロブスカイト太陽電池 の主な原料である「ヨウ素」は、日本はチリに次ぐ世界2位の生産国で、世界の29%(チリは約60%)のシェアを持っています。

さらに推定埋蔵量では、日本のシェアは圧倒的1位で世界の78%のシェアを持っています。

総理大臣官邸で開かれた東京GXラウンドテーブルにて民間会社が、2025年の事業化を目指すことを表明しています。

積水化学の大阪本社が入居しているビルのリニューアル工事にあわせて、外壁に同社のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を実装しました。
壁面設置イメージ(NEDO提供)

建物の外壁にフィルム型ペロブスカイト太陽電池が常設で設置されるのは国内初である政府は、この夏予算を増額し、2030年までに総額650億円を用意しています。

日本はシリコン型を早くから政府が補助金で普及を支援してきましたが、補助が打ち切られると同時に、中国が市場を圧倒しました。

ペロブスカイト型はについては、日本発の技術なのですが、世界ではすでに追いつきつつあります。

過去の事例を鑑みて、技術で先行し市場で負けた失敗を繰り返さないようにしなければならない。