曖昧な医者の対応春霞 広


低カリウム血症が一向に改善しない娘の状態について、昨日の診察日に担当の医師に、内分泌科に回してもらいたいと娘が言ったところ、専門医がいないとのこと。総合病院で、内分泌科の医師が、4人いるにもかかわらず、専門医がいないというのは解せない事で、それならと娘が医療センターに紹介状を書いてもらいたいと言うと、いま出してる薬で様子を見たらと、言葉を濁し、紹介状を書いてもらえないと言う事であった。


ぼくが付き添っていて、診察室の外で待っていたので、娘からその事を聞いて診察室に入り、処方されたカリウムを服用しているものの、症状が改善しないから言っていることであり、内分泌科に専門医がいないと言う事であれば、専門医のいる病院に紹介状を書いてもらうのは当然の事ではないかと言うと、分かりましたと小声で言う。


医療センターは紹介状だけでなく、診察予約を取ってもらわなければならず、その事を言うと、医療事務をしている職員が、状況によっては予約が取れない事がありますと言ったので、状況とはどういう事かと聞くと、バツが悪そうな顔をし、予約を取るのに2週間かかりますとのこと。出来るだけ早く取ってもらいたいと言っておいた。


職員のあの様子では、速やかに対応しないかもしれないと、その病院の地域連携の担当職員に事情を話して頼んでおいた。


その日の夕方、病院の事務職員が連絡があり、1週間後の火曜日、医療センターの予約が取れたとの事であった。

強く言わないと書くべき紹介状を書かず口を濁す医師と、患者の判断を誤らせる事を言う職員、患者本位の医療をうたう大病院のする事ではない。

春の陽気であったが、後味の悪い不快感がつきまとった。