正義面はびこる世間冬の暮 広


政治資金の不記載を報じるメディア、捜査する検察、評論家やコメンテーター、どこもかしこも正義面して気持ちが悪い。


選挙資金の着服疑惑が報じられても、どこふく風とばかりに正義面して恥ない御仁がいるが、ところがメディアは政治資金の不記載と違い、こちらのほうは何ら咎めない。


検察のリークがあるかどうか、それがメディアの報道基準のようだが、守秘義務が課されている検察、警察の捜査情報の漏洩に頼る報道姿勢も気持ちが悪い。


つまりは違法行為をしても捜査当局と持ち持たれつ、お先棒担ぎであれば咎め立てされないと分かった上での事で、メディアはそこまで堕落しており、これは今に始まった事ではなく、瓦版の時代から連綿とつづいているメディアの宿命的なさもしさなのだろう。 


メディアの嘘を、SNSが暴く世になり、幾らかは救いがある。