人として春光求むパレスチナ 広
イスラエルによる大虐殺、民族浄化にさらされているパレスチナの人々。
残虐非道なイスラエルの行為を止められぬ国際社会の無力が露呈し、イスラエルを非難した著名人が職を追われる、理不尽な事態がつづいている。
ユダヤ系の資本が広告中止などの圧力をかけているものと言われ、カネの力によって言論表現の自由が無力化。
ウクライナに軍事侵攻したロシアのプーチン大統領には辛辣な言葉を遠慮なく浴びせているが、その精神を引き継いでイスラエルのネタニヤフ首相をなぜ非難しないのか。
国民の受信料で成り立ち、ユダヤ資本に何ら考慮する必要のないNHKまで、なぜ奥歯に物の挟まった隔靴掻痒の論調でイスラエルに気をつかうのか。
もともと、パレスチナの地を聖書に書かれた約束の地だと、手前勝手な理屈でパレスチナの民を虐殺し、パレスチナの人々を追い払って国を奪い、イスラエルを建国した歴史があり、その後も武力に勝るイスラエルが、天井のない監獄と称される状況のもと、パレスチナ人を虐げてきた。
国際社会は人道支援を行なっても、ガザ、ヨルダン川西岸地区の人権侵害に有効な対策を講じて来なかった。国際社会は何に遠慮していたのか。
我が国でも、ホロコーストを否定した論文を掲載したマルコポーロ(文藝春秋)がユダヤ人団体の抗議によって廃刊した。1995年のことだ。
言論表現の自由は、ユダヤ人団体の許す範囲でのことなのか。
NHKもその埒外ではない事が、今回のイスラエルによるジェノサイドの報道をめぐり浮き彫りになった。