道端に人の背丈のカンナ咲く 広


歩道の植樹帯にカンナが咲いていた。ツツジなどの低木が植えられている植樹帯の一角にカンナや立葵、ひまわりが花を咲かせている。


はじめはスミレやパンジーのような小花を、遠慮がちに植えていたが、それで道路管理者から何も言われないと分かって、色んな花を植えるようになったのだろう。


人の行為はエスカレートし、徐々に大胆になる。ツツジの空いたスペースに花を植えて、道行く人の目を楽しませればいいではないか、誰に迷惑をかけるものではないといった言い分は俗耳に入りやすく、ことに浅薄なマスメディアは植樹帯の有効利用とそれを煽りかねない。


植樹帯は公共スペースであり、道路管理者が適切に管理しなければならない領域。

道路管理者が、何か事情があって例外的に目こぼしすれば、その例外が一人歩きをする。