梅雨時は無念無想の庭の石 広


体力の落ちる梅雨時、若い頃は精力のつく食べ物を食べたりして、梅雨を乗り切ろうとしたが、今は普段通りに過ごし、気怠くなったらごろっと横になり、なにか食べたくなれば冷蔵庫から取り出す。


なにも考えず、ただ自然の一員として生かされている命を保っているといった、消極的なものだが、消極さの輝きというのか案外、それなりに充実感があるものだ。