梅雨の駅傘を畳んで座りけり 広
今朝、スマホで雨雲レーダーをチェックしつつ、小雨を捉えて、妻と駅まで坂道を下った。一昔前には考えられなかった天気アプリの恩恵に預かった。
30分以内の雨雲の動きであれば、だいたい正確であり、日常生活にすっかり溶け込んでいる。
下駄を蹴り上げて表裏で、天気を占ったり、てるてる坊主を吊り下げた日々が懐かしい。
文明は、未知であった事象を解き明かし、台風の進路等を予測するなど、社会生活に大いに資している。実にありがたい事だが、一方、危険を察知し、或いは推測して我が身や家族を守る能力が退化しているのではないか。
そうは言っても、雨雲レーダーのような優れ物には敵わない。それのおかげで、小雨を捉えて帰る事ができた。