鳴き交す木立の烏寒の入り 広

 

今朝の気温は3℃、それほどの冷え込みではなく、まァ、穏やかな小寒、寒の入りであった。

公園をウォーキングしていると、木立のなかで烏の鳴き交す声が弱くなったり強くなったりして響いていた。

小声で甘えているように鳴き交しているかと思うと、何羽もの声が入り乱れ、耳うるさくなり、少しするとまた、声が小さくなった。

 

その烏の鳴き声は、なにかささやいていたり、そうかと思うと横合いから茶々を入れ、それで声がもつれているようなありさまであった。

 

スマホに翻訳機能があって、外国人との会話はさほど困らなくなったが、そのうち鳥語を解する翻訳アプリが現れ、鳥と言葉を交わす世の中になるのではないか。

 

スマホが世に現れるまで、外国人との言葉のやりとりは通訳に頼っていた。

ところが今は、スマホ一つで言葉に不自由せず世界を旅できる。ひと昔前であれば夢のまた夢であった。

それが現実となっており、文明の進化によって未知なる扉が開かれたが、それによって人間としての幸福度は増したのだろうか。