四日には普通の顔に戻りたる 広

 

正月三ヶ日は顔を合わせれば「おめでとうございます」と、あらたまった挨拶をするが、四日になれば普段の顔に戻る。

松の内は正月気分を引きずり、相応の挨拶を交わすことがあり、普段の顔といっても微妙なものがあるものの、元日、二日から営業する商業施設やデパートが現われてからは、元日が特別なものではなくなった。

 

大晦日から連続した時間の元日、松の内となり、年神が家々に滞在する期間といった厳かな感が稀薄になった。

合理的な世の中になり、正月の風情や情緒がうすれていくのは時代の流れなのだが、なにかしら物寂しいものもある。