衰えのそろりと来たる三ヶ日 広
暮れの30日から3日まで、マンションで妻と娘と一緒に過ごした。
郊外の家と違い、暖房してなくても室温は朝晩でも15℃と過ごしやすく、足先のしもやけも治ったが、過ごし方のリズムが郊外の家とは違い、気を遣っていないつもりでも神経の疲れることがあり、夕食時に常とは違うしゃっくりが出た。
ご飯を口に入れ、普通に咀嚼したところ、喉がウッと一瞬、こむら返りのようになって喉がふさがる感じがし、その後、しゃっくりが生じた。喉のふさがる感が抜けないままのしゃっくりであり、水を二度三度と飲んで落ち着いたが、息がうまくできない苦しさがあった。
加齢によって体のあちこちが衰え、それがなにかの拍子にふっと顔を出すのだろう。
今年の正月は、身の衰えを知らされた三ヶ日であった。