最近よく耳にするけど、どんな物なんやろね?
素人にもわかりやすく解説してくれていた















1991年、現在は名城大学教授の飯島澄男氏によって発見された素材で、カーボン、すなわち炭素できており、六角形がいくつも結合した姿は蜂の巣のようで もある。直径は文字通りナノメートル単位(10億分の1メートル)と極小だが、その特性が徐々に明らかになるにつれ、一躍脚光を浴びることになる。
重さは、「軽い」といわれるアルミニウムの半分ほどしかなく、それでいて熱の伝わりやすさを示す熱伝導性は銅の約10倍、引っ張り強度は鋼鉄の約20倍に も達する。さらに電気伝導性、すなわち電気が流れる量は銅の約1,000倍もあり、水素の貯蔵能力も最大で13~14%ある。また、いくら折り曲げても簡 単に劣化しないしなやかさをもち、薬品に対しても強い——。
こうした数々の優れた特性から、半導体、自動車用電池や薄型ディスプレイ、医学分野などへの応用が期待され、飯島教授はノーベル賞候補に挙がるほどだ。