経済再生で、構造改革が言われる。
構造改革をした方が良いのか、それともしない方が良いのか。正直、わからない。

でも、20年前に出た本「阪急電車青春物語」を読むと、大正時代、昭和初期は自由主義経済そのものだ。阪急VS阪神の戦いがメチャクチャだった事が描かれている。

 阪急電車青春物語/草思社

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 当時、電力会社は乱立していて、阪神電鉄も電力会社を経営していた。
 阪急が西宮神社(えべっさん)への参拝客を阪神から奪うため、西宮北口と夙川の間に臨時の駅を作ったら、臨時駅周辺の電力は、阪神の電力会社だったから、嫌がらせとして、わざと停電させた。

 尼宝線を走る阪神バスは、尼崎から宝塚まで阪神の路線を伸ばす計画があった名残りだし、阪急伊丹線も伊丹から宝塚まで伸びる計画もあった。

 

 大正時代や昭和初期は、格差は激しかったから、社長と平社員の給料は、とんでもなく差が開いていた。企業重役になると、贅沢三昧できるので、石原慎太郎がヨットなどで遊んでいたのも、石原慎太郎の父親が、山下汽船の重役だったから可能だった。

 でも、庶民は不幸だったのか? 格差があったから悪だったのか?
その時代に生きていないので、何とも言えない。


 素人なりに思いついたのは、今の時代の格差と、当時の格差の質が違っていたかもしれない。
 戦前の格差のあり方、当時の自由主義経済の仕組みを学ぶ価値はあると思ったりする。