照りつける 日差しの暑さに
酷く悩まされる
ただ ここに
ただ ここに
求めて来た訳ではない
何かに切迫されていたよう
灼熱の大地は
何物にも代え難い
忘却を 施す
東京
私の東京
シスコ
愛する男性のシスコ

罪 罪

それを償う為に
導かれたのだろう
安ホテルの壁は
茶色に染まり
木製の窓は
音を立ててきしむ
風が強まっている
安じてる人々は
いるのだろうか
ただ ここに
ただ ここに
贖罪の為に
やって来た
虚しさが 胸を刺し
涙が 零れる
一人ぼっちで
泣くのが良い
ただ ここに
ただ ここに
東京砂漠は
飛び出した
もう一度
外へ飛び出す
勇気を下さい
途方に暮れて私はアメリカを旅立つ前日にシスコの彼の元へ電話をしてみた。
「絶望しないで…君は異端児扱いされたんだよ。何が悪い訳じゃあない。誰が悪い訳でもない」
その意味が私には解らない。
「どういう事?」
問い掛けてみる。
「何を祈ってるの?」
そういえば…私は戸惑った。
様々な思惑が交錯し、混乱し始めた。
「何故、嫌われるの?」
「単なる概念の違いだよ」
「何が違うの?」
彼の返事は返って来ない。
しばしの沈黙の後、彼は口を開いた。
「神は一人きりだよ」
私は、一寸戸惑いを覚えた。
何を意味するかを尋ねようとした時、既に電話は切れていた。
ピー、ピー、と信号の音が耳にすがる。
解らない。
何を?
何故?
これからどこへ行こうか…もう、これ以上、私の真実の探求は不可能ではないか?
いや、どこかに答えはある…。
そう思惑しているうちに、不毛の地へのティケットを手にしていた。
たたずむビルに別れを告げた
路地裏を歩けば
シガレットを踏む
前を走る車は 異様な煙を吐き出し 私を汚す
酔っ払いが ボトルを転がすと 私の足に触れる
何の未練もなく
去って行くのが
相応しいかも
ただ 心残りは
あの人に愛された私の幻
あれは確かに 私だったのだろうか
裏通りのネオンが私を戸惑わせる
私の正体を
あの人の愛した私は
裏通りのネオンの幻かも
失われたモノに
未練を隠さず
私は知った
異様な臭いと
転がるボトル
湿気たシガレット
そんな情景が
私を私に
気付かせる
マンハッタンの夜景に たどり着けない
私の小指の爪先程度の 女の情愛
飾れない心の持ち主は
私に一番似合いだったかも
路地裏に別れを告げて
私は憧れていた マンハッタンを 心に残す
旅立つ事を決めたのは
幻と言う名の心残り
涙も出やしない
マンハッタンの 夜景にたどり着けない
サヨナラ
サヨナラ