ベルギーでも食パンのようなものは売っているけれど余り人気はない。「あれはイギリスパンだから…」なんて言う人もいる。工場で作られた空気を入れてあるものは本物のパンとは呼ばれない。

 

パンは外がパリッとしていて中は柔らかいのが良い。特に二度焼きされたものは最高だ。そんなパンにはちょっと五月蝿い国に長年住んでいると、日本の、特にソフトと謳ってある食パンは物足りなく感じてしまう。

 

 

そんな日々を過ごしていた昨日、なんと食パンを頂いた。高級「生」食パンと書いてある。ベルギーでフランスパンが100円ちょっと。パンが250円から300円なので、「高級」という文字にうろたえてしまう。

 

「そのままちぎってお召し上がりください」と書いてあったので、先ずそのまま戴くことにした。手でちぎろうとすると繊維に沿ってスーッと切れていく。パンの匂いがフワッとたちこめ、固くも柔らかくもない皮と一緒に口の中で溶け合う。

 

今日はトーストしてみたけれど、何も付けなくとも甘みが口の中に広がっていく。美味しいものを食べると笑顔になりますね!

 

今日も幸せを戴いた。