ある意味くさび形記号(この記号を強調アクセントとして解釈すること)より厄介だと思うのがスタッカート記号。名うてのピアニストでさえ、どの作曲家のどの曲でもスタッカートを「ただ短く」弾いてしまうことがあるのは不思議でならない。

 

テンポによっても大きく変わってくるスタッカート奏法。その辺りを楽譜に細かく記したのが、例えば児島新版ベートーヴェン・ピアノ作品集(春秋社)である。

 

 

楽譜に書かれているから記号通りに弾くというところから一歩進んで読み解いていきたい。