先ずは口内炎のその後から。今日、ベルギー在住の親切な日本人の先輩から「口内炎にはこれだ!」という塗布薬を教えて頂いた。早速仕事帰りに購入し「もうこれで大丈夫だ」と治ったつもりでいた。家に着いて冷蔵庫を開けて何気なく扉のポケットを見ると、な、なんと、買った薬と同じものが鎮座しているではないか!

 

見たところ封は開けてある。しかしいつ買ったのか全く覚えていない。掛かり付けの医者に教えて貰ったのか、それとも誰かに教えて貰ったのか、薬局で聞いたのか、何も覚えていない。口内炎より、こちらの症状の方が重い…

 


最近はレコード店も少なくなり、行くとすれば家電量販店の CD コーナーだ。今日立ち寄って驚いたのは、LP レコードのスペースが増えていたこと。ただクラシックではグラモフォンから出ているマックス・リヒター Max Richter のリコンポーズド・シリーズが目立つものの、オケやピアノの新譜はない。場所を取る LP が注目され直しているのは面白い傾向である。

 

数年前、友人宅でレコードを視聴する機会があったが、暖かみのある音は何とも言えない。CD が普及してきた時、レコードを全て処分したのが悔やまれた。これからは CD より音楽配信とアナログとハイレゾに分かれていくのだろうか。

 


そんな事を思いながら店内を見ていたらパトリシア・カース Patricia Kaas の新譜「パトリシア・カース」Patricia Kaas を見つけた。何と13年振りのオリジナル・アルバムである。音高、音大時代、フランス音楽に見向きもしなかった自分が、初めて良いと思ったフランス音楽がカースであった。恐らく CD ジャーナルで知ったのではないかと思う。

 

 

一番最初に買ったのが、カースのデビュー・アルバムである「マドモワゼル・シャントゥ」Mademoiselle chante... (1987) 。一番好きなのは4枚目のアルバム「ダン・マ・シェール」Dans ma chair (1997) 。テレビでは見ることはあっても暫く聴いていなかった。少し声が衰えたせいだろうか。サウンドの方向性が変わっている。今のところ判断の難しいアルバムである。

 

時は流れている…