飴ばあを手術にお見送りして、看護師さんと助手さんは、ちゃっちゃと飴ばあの荷物をどこかに運んでいった。一晩しかいなかったのに、ものすごい存在感のあるばーさまだったな。


それから何日かして、sueちゃん、もどってきたよ!と突然大きな声が聞こえた(笑)

飴ばあが、しばらく空いていた私のお隣のベッドにやってきた。うわ、お隣かい!私は覚悟を決めた。


心臓の手術を経験している、飴ばあは、常に酸素飽和度を測る機械をつけていなくてはならず、異常を感知するとナースステーションにお知らせされるようだった。


なるべくベッドで大人しくしててくださいと言われてるのに、隣で足踏みしたり運動してる音がする。

えー、私なんて歩くのもやっとなのに。

そしたら、看護師さんが慌てて飛んできた。

機械がずれてて、エラーになってるらしい。


すぐに動いてズレるから、30分に一回くらいは看護師さんが入れ替わりたちかわりでくる。

看護師さんも大変だわ。


地響きみたいなイビキ。。。

おおお。。。

これは。耳栓必要だわ。


朝のコーヒーが飲みたいというので、買いに行こうとするから、看護師さんに聞いてね?と念押ししたら、看護師さんはダメダメ!!と。

パシってきたわ。


あったかい微糖の缶コーヒー。

13階の食堂の自販機には温かい飲み物がなくて、間違えて一つ買ってしまってから、げーってなって、コンビニへ。

9時前の外来は、既にひとが沢山で、ボサボサのあたまに、パジャマはだいぶ恥ずかしかった(笑)


微糖は2種類しかないけど、バリスタなんちゃらなら美味しいだろうと、それを買って戻ったら、お気に召したらしい。

御駄賃を頂いた(笑) 50円くらい?

翌日も御駄賃くれた(笑) こんどはわざわざ200円くらいくれた!

病院で稼いじゃった(笑)


カーテンごしに、突然話が始まるのも慣れたし、地響きのイビキにも慣れてきた。


私が行ってる理容室に行きたいと。

看護師さんに聞いたら、勝手に行ってはダメで、予約は看護師がしないとダメなんです!って。(えー、私なんて勝手に行ってるけど)

予約取ってもらって、時間にご挨拶と散歩を兼ねて、私も行ったら、美容室を予約してくれてたらしい。


理容室のかたが、美容室に謝りに行ってくれた。


終って帰ってきた飴ばあは、ご機嫌だった。なんかね、芸能人とかもやっぱり来てるらしいよ。大橋巨泉は特別室にいたんだって!そして、あそこで髪切ってたらしい。とか、あの女性の店員さんは親子かと思ったら違うんだって!とか。楽しそうにゴシップネタを話してくれた。