術後しばらくのあいだ、植皮したところは
陰圧かける機械が貼り付けられていて、
そしてドレーンのところはガーゼがついている。
皮膚をとった、右鼠径部うえの腹部は、
20センチくらいのキズになっていて、
まるでハロウィンの笑い顔みたいな。
皮膚は、中を溶ける糸で縫ってあって、外側はテープで留めてるらしい。口数少ない形成外科医師が教えてくれた。
術後すぐは、交通事故にあったんだと思うような上半身の痛み。
そして、左手のむくみがひどくて、そのまま破裂するんじゃないかと思った。
それから、左脇に、サイズの合わないコルセットかなにか食い込んでいる感じがして、傷テープかなにか、無理して貼ってあるとか、それか、縫い目なのかと思っていた。
それから、左の背中にかけても、なにかすわりがよくないというか、ひきつれがあって、姿勢をおなじにしていると、痛くなる感じがしていて、これも、コルセットの影響なのか、なんか寝相なのか。。。
あとは、胸の真ん中から鎖骨の下にかけてが、やけどするように痛くて、なにかが出てくるようなピリっとする感覚だったり、ドレーンのところのテープがいたかったり、、、
あとは、なんかお腹痛くて、こすっていて、あれ?私もしかして盲腸とかだったりしないよねっておもうと、皮膚切り取ったところの痛みで、普段は、忘れてるというか、全然いたくもないのに、急に痛みを思い出したりして。
(後で、看護助手さんが言ってらしたのが、人間は2箇所以上の痛みは、ひどいところしかあまり感じないようになってるらしい。なるほど)
腕は、脇の下から、痛みはあるのに、しびれているという不思議な感覚。
クリームパンだった左手はだんだんとカニパンになって、普通の指にもどりかけてきた手術して6日目の朝、激痛で目が覚める。
それまでも、そこそこ痛かったし、あーとんでもない大手術だったよねと思っていたけど、じょうだんじゃない。
目が覚めた時、もう半ベソだった。
胸の上に子泣きじじいがいた。
とにかく辛くて、薬を増やしてもらった。
今までも相当痛かったのに、落ち着くどころか、さらに痛くなるってと、おびえた。
どうやら、今までは手術のあとのむくみがあって痛みもよくわからなかったけど、むくみが取れてきて、身体が痛みを認識し始めたということらしく、よい傾向でもあるとドクターは言ってくれたけど、、痛いんだよーーーーー!
毎分、毎秒痛い。
息を吸っても、吐いても、
寝ても、起き上がっても、
どんな体勢でも痛い。
夕方の回診で、主治医が冷たい手であちこち触ってくれるのが気持ちいいけど、たまに、恐ろしく痛いところに触れる。
痛いと訴えると、あ、痛かったよね。ごめんと。
それ、何回目だよ。いてえよ。って言いたくなる気持をぐっとこらえ、、、きれなかった日もあったわ。思わず、手を掴んで睨んでしまった日もありました。先生ごめんなさい。
でも、まだ序の口だったのでした。