急激に大きくなった腫瘍は、

いよいよ服の上からでもわかるようになってきたと感じたのは、結構まえ。


それでも、指摘されることはなくて

自分でも、めだたないような服をできるだけ選んでいた。

痛みも感じ始めて、これはまずいなと思っていた矢先、


仕事のトラブルで、上司からアクションプランを書くように言われ、アクションプランといっても、直接的なことがわからず、伝聞で伝え聞いたことについて、アクションとれといわれても。

そういう意見がある

とか

みんなが言ってる

とか

あなたのために

とか言われても、じゃあ、なんじなんぷん地球が何回まわったとき、なにがどうなってどうしたからとか教えてほしいもんだと。


正直、仕事辞めようと考えていた。

アクションプランだって、上司が期待するものがわからないし、結局環境や周りが変わらなければ、私の状況もかわらないし。

そんな時に、相談した同僚がやっぱり、チームや上司に不満を抱えていて、はじめはただ、慰めあっているようなものだったのが、そんなに嫌な思いしてるのになんで、辞めないの?ときいたら、がんになったときに、会社やそのときの上司に助けてもらったから。と答えていて。


私は彼女ががんだったことは知らなかったから、こんなにあっけらかんと、重病だったことを人に言えるのか!とびっくりした。


たしかに、2人に1人と言われてるし、胃潰瘍とか、帯状疱疹とか普通に話すのに、なんだか、ガン という言葉は、口にしてはいけない、本人から聞くよりも、まわりから、

あの人がんなんだって。と聞くことが多い病気という存在だったから、私自身、きっとそうだと思いながらも目を背けていたから、


彼女のカミングアウトは衝撃だった。


そうだよね。べつに隠すことじゃないね。


なんかそこでふっきれたのと、

しれっと電話で告知されたのもあったから、

悪性葉状腫瘍の疑いと言われて、自分から告げたい人には、話したし、

この人には言いたくないなと思うひともいて、

それまで、自分では意識もしてなかった、心の距離だったりを感じたりして面白かったり

私は、普通に話してるのに、声を上げて泣き出すひともいたり、なんで自分を大切にしないんだ!と怒ってくれる人もいたり


自分で話したいと伝えてたけど

他の人が私が話すよりも先に知っていたり


口先では心配してることをいうけど。。。って人もいるし


いろんなリトマス試験紙にはなったかなぁ。


それから、短気起こして仕事を辞めないでよかった。

傷病休暇、健康保険、使える制度は使わないと。

とりあえずは、転職もできないしねぇ。