なんとなく、予感はあった。

良からぬものがあるなと。

仕事が忙しい

人が足りなくなる

とにかく忙しくてそれどころじゃと

目を背けていた。


だんだん隠しきれなくなってきて、

さらに、痛みも出てきてどうしようかなと


職場の同僚に、まったく違う話をしていたら、

彼女が、実は乳がんサバイバーときいた。

あっけらかんと話してくれて、

その姿勢に、私も、もしかしたら、、

これが導きかもと、彼女に話してみた。


そこから、彼女の主治医のところへ

彼女がわざわざ付き添ってついてきてくれた。


ドクターは、私の話をきくなり、

顔を曇らせた。

私の胸をみて、明るくふるまってくれたけど


もう仕事どころじゃないよ


と一言いわれた。

時間がないと。


それからは、あっという間に

検査検査の予約。

ドクター自ら、あちこち電話をかけて掛け合ってくれて、検査をすることになった。


深刻な病気なんだろう。

でも不思議と気持ちは落ち着いていた。


ランチは、ついてきてくれた同僚と近くのビストロで、私の大好きな子羊と、クスクスを食べた。

ワインも、休みだし、と2杯も飲んだ。


そのあとは、ホテルでお茶をして、

帰った。


彼女は、自分が告知受けたとき、本当に辛かったからとそばにいてくれた。

ここまでしてくれる、友人がいること、ものすごいことだなと思った。


週末は、母とは少しだけ会った。

ランチしたら、余計なことをいいそうだったから、

届け物だけにした。

診断つくまでは、確定するまでは

とまた、私は先延ばしにした。