楽器 | sueyoshitomoko.com blog

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ソプラノ 末吉朋子の情報などのブログです。
ようこそいらっしゃいませ!
※現在、不定期更新中です。

「カリスト」稽古の現場では
普段の稽古ピアニスト(コレペティ)とは異なり
本番にチェンバロとオルガンを担当される鍵盤スペシャリストの方が
稽古にお付き合いいただいています。

それが・・・とても美しい!
稽古の録音を録ったものを確認するときに
それらの演奏に心を奪われて
自分の部分のチェックが進まず、大変です。
その美しい音楽には、楽譜が(通奏低音以外は)ないのです。
だから毎回違うのです。すごいことです。

ちなみに、本番に演奏していただける楽器の方々は
こちら↓でお名前をご覧いただけます。
「東京室内歌劇場制作ブログ記事」

今日は稽古に、ヴィオローネの演奏の方も入って下さいました。
私は「ヴィオローネ」という楽器を初めて見ました。

ヴァイオリンが大きそうな名前・・・ですが、その通りで
チェロより大きく、コントラバスよりは小さいでしょうか。
古楽の通奏低音というと、
足で支える「ヴィオラ・ダ・ガンバ」が有名ですが
ヴィオローネも、同じく低音の楽器です。
コントラバスのご先祖様、という感じの楽器かと思います。

またこのオペラでは、楽器の楽曲が大変美しいです。
リトルネッロやシンフォニアなどいろいろな部分が器楽の演奏になりますが
私はパッサカリア(passacaglia)の部分が
聴いていて、あまりの美しさに、いつもウルウルします。

後の時代の、楽譜が厳密に決まっている作品たちとは違い、
市販されているCDやDVDを見ても
同じ演奏のものはありません。
この公演だけの仕様なのです。
ぜひ、体験してください。

12月のバロックオペラ「ラ・カリスト」のご案内はこちらからどうぞ。