前回からの続きです。
私は、中学生の時、9畳ある1人部屋をもらいました。
部屋の中には、
机、ベッド、本棚…
テレビまで。
その中だけで生活出来る、十分なものが揃っていました。
子供が聞いたらぶちギレそうな環境ですが、それが良かったかと言えば、私はよくなかったと思います。
中学生時代と言えば、人生最強にオタクだった時期でもあり、部屋にこもってひたすらアニメを観たり、漫画を描いたりしていました。
本人的には楽しんでいましたが、家族と会話するより、とにかく部屋にこもっていました。
そして部屋を与えられると、テリトリー意識が生まれ…
みたいな、生意気なことを言っていた記憶があります。
広い家の場合、距離が出来やすくなります。
最悪の場合、顔を合わせなくてよくなる。
なので、親の立場から考えて、子供との関係が悪化した時、部屋に閉じこもってしまったりすると、修復するのが難しそうだな…と思います。
一方うちみたいに極端に狭い家に住んでいると、人間関係が悪化した場合、家の中がもう地獄状態になります。
空気が悪すぎて放置出来ないので、なんとか直そうとします。
そして常に見えるところにいる、生活の距離が近いので、直すチャンスがたくさんあります。
狭い家には、狭い家の良さがあります。
…多分。
だから、もう中学生だから…と、身銭を切ってまで、部屋を与える必要はないと、私は思います。
そもそも親の1人部屋がないのに、子供の1人部屋があるのはおかしいと思いませんか?
親は愛情のつもりで子供優先の生活をしますが、子供は勘違いします。
この家で1番偉いのは、自分だと…。
少なからず私には、そのような思い上がりがありました。
なので余計に思うのかもしれません。
たいした苦労もせず、ぬくぬくと育った私は、大人になってから大変な苦労をしました。
だから、子供はどんどん苦労して、大人になってから幸せになったらいいと思っています。
私は自分の親を反面教師にしています。
しかし一周回って、子供から見ると、うちの親はこう見えるらしいのです。
…反面教師にされるかもしれません…