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ケータイ電波、脳腫瘍の原因との報告も

ケータイ電波、脳腫瘍の原因との報告も
/Business Journal 3月1日(火)6時1分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160301-00010008-bjournal-soci


(以下、転載)

 2月23日、俳優・松方弘樹が脳腫瘍のために長期療養することが発表された。腫瘍は悪性で手術が必要なため、3月1日から予定していたコンサート出演は中止、6月に予定されていた主演を務める舞台も降板するという。松方は現在、東京都内の病院に入院している。

 また、17日にも、女子プロレスラーのRayが悪性の脳腫瘍を患っていることを明らかにしている。Rayの場合は試合で脳しんとうを起こし、その後の検査で腫瘍が発見された。手術困難な位置にあるため、治療法が限られるという。

 Rayは記者会見で「10万人に1人という病気に、なぜ私がならなければ、というのがあった」と心境を吐露しているが、がんの一種でもある脳腫瘍とは、どのような病気なのだろうか。新潟大学名誉教授の岡田正彦氏は、以下のような見解を示す。

「脳腫瘍は、その名がよく知られているわりに発症頻度は低く、平成26年の統計によれば、割合はすべてのがん死亡の中で1.3%ほどです。種類が多く、まず『頭の中で発生したもの(原発性脳腫瘍)』と『ほかの臓器から転移したもの』の2つに大別できます。

 前者が8割以上を占め、種類も126あります。『髄膜腫』『神経膠腫』『下垂体腺腫』などが代表的で、併せて原発性脳腫瘍の7割ほどを占めています。

 脳腫瘍の特徴のひとつは、必ずしも悪性のものばかりではないということです。ただし、頭蓋骨で囲まれた閉鎖空間に発生するため、悪性でなくても脳が圧迫され、放置すれば命にかかわります」

 松方の場合は2月初旬から「体がしびれる」「腕に力が入らない」などの症状を訴え、その後の検査で脳腫瘍の疑いが浮上したという。また、松方もRayと同じく、腫瘍が手術困難な場所に存在する可能性も高いようだ。脳腫瘍は、どんな症状や治療が一般的なのだろうか。

「頭痛、めまい、突発的な嘔吐、片側の麻痺、視野の異常、けいれん発作などが一般的な症状ですが、診断にはCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像法)などの検査が必要です。

 治療は手術が原則で、ほかの部位のがんと同じく、放射線療法や抗がん剤による治療も行われます。治療によって命が助かる割合は、脳腫瘍の種類によって大きく異なります。

 神経膠腫のひとつである『神経膠芽腫』は悪性度が高く、5年後に生存している割合はわずか5~6%です。一方、髄膜腫や下垂体腺腫は生存率が高く、同じく93~96%とされています」

●携帯電話を当てる側に腫瘍が発生?

 現在73歳の松方は、これまで大病を患った経験がないといい、釣りをライフワークにするなど、健康的なイメージが強かった。それだけに、衝撃を受けたファンも多かったようだが、脳腫瘍が発生する原因などはあるのだろうか。


「直接的な原因は不明ですが、遺伝、頻回のレントゲン検査、重金属汚染、女性ホルモン剤、肥満などが誘因になると報告されています。

 興味深いのは、携帯電話との関係性です。脳の左右を比較したところ、『携帯電話をいつも当てている側に腫瘍が多かった』とする報告もあれば、『いかなる因果関係も見いだせない』と結論したものもあり、今のところ真相は不明です。

 技術の進歩が目まぐるしく、電波の強度なども変わってきていることや、スマートフォンやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の登場によって使い方も多様化しているため、長期間の追跡調査が難しいのです。

 ただし、子供は大人の2~10倍の電波が脳に達するため、『リスクが無視できない』との点で、多くの研究者の意見が一致しています。また、脳ドックも盛んですが、検診をいくら受けても寿命が延びることはありません。気にしても仕方がない、といったところでしょうか」

 松方とRayの治療が順調に進むことを願いたい。
(文=編集部)


(転載終わり)



最近では英国、フランス、ロシア、イスラエルなど、携帯電話と脳腫瘍の因果関係が
まだ結論が出ていないながらも予防原則的に子供の携帯電話の使用を
禁止・制限する国が増えています。

日本は水俣病、イタイイタイ病、薬害エイズ問題など被害者がたくさん出てから
初めて規制するという動きを繰り返しています。
また同じ道を繰り返すのでしょうか?




(参考記事)

「月刊 現代」 警告レポート「携帯電話で腫瘍ができる」
http://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/1887407.html

子どもの健康を損なう危険性から、携帯使用禁止や電磁波対策を勧告している国・自治体一覧
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10142200357.html



<働かない働きアリ>集団存続に必要 働きアリだけは滅びる

<働かない働きアリ>集団存続に必要 働きアリだけは滅びる
/毎日新聞 2月16日(火)19時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160216-00000074-mai-soci

(以下、転載)

◇北海道大などの研究チームが発表

 コロニー(集団)の中に必ず2~3割いる働かない働きアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠だとの研究成果を、北海道大などの研究チームが16日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

 これまでの研究で、働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいることが謎だった。

 自然界では、働きアリが全て同時に働かなくなると、必要な卵の世話が滞ってそのコロニーが滅びてしまう。チームは日本全国に生息するシワクシケアリを飼育し、1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で1カ月以上にわたって8コロニーの行動を観察。最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかったアリが動き始めることを確認した。

 さらに、コンピューターシミュレーションで、1コロニー75匹の働きアリが全て同じようによく働き、疲れがたまるペースも一緒のケースと、働き度合いがばらばらのケースを比較。勤勉なアリだけのケースでは一斉に疲労で動けなくなってコロニーが滅びてしまうのが早く、働かないアリがいる方が長続きする傾向があった。

 チームの長谷川英祐・北海道大准教授(進化生物学)は「働かないアリを常駐させる非効率的なシステムがコロニーの存続に欠かせない。人間の組織でも短期的な効率や成果を求めると悪影響が出ることがあり、組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆する結果ではないか」と話す。【大場あい】


(転載終わり)




効率を求めすぎると非効率になるということですね。

一時的な効果を求めるのであれば効率だけを突き詰めていけばよいのでしょうけれど、長期のスパンで見ると決してそうではないようです。

そういう事例は結構見ますね。人間社会でも働きが悪くてもクッション的な役割で組織を支えている人もいます。
多くの仕事がチームワークで行われるので、組織で動くことが理解できないと個人プレーに走りがちになり、結果として組織全体を停滞化させることにつながります。

また、同じ思考ルーティンしかできない集団よりは多様な思考ルーティンのできる集団の方が生き残れる可能性は高くなるということも言えます。

相手の短所・欠点ばかりに目を光らせるのでは強い集団にはなれません。

人の特性・適性・可能性を知り、どうすれば相手を活かせるのか常に考えていくことが自分や組織を成長させるのにつながっていくのだと思います。

日本の住宅省エネ化政策について思う事

先日、住宅の省エネ技術の講習を受けて来ました。

日本の住宅は断熱に関してまだまだ改善の余地が多く、設計・施工の仕方で中で使うエネルギーを大きく減らす事が出来ます。
日本も国を挙げて省エネ住宅の普及に取り組んでいて、平成32年度にはすべての新築住宅が定められた省エネ基準に適合することを目指しています。

省エネ化することは良いことだけれども、違和感を感じた部分もあります。

省エネ住宅とは「高断熱」と「高気密」の両方を目指しています。

「高断熱」にした建物を「高気密」にした方が熱が逃げにくいから「省エネ」になるというのは確かなのですが・・・。

省エネ住宅で使う暖房器具に薪ストーブや石油ストーブなどの効率の良い器具はなるべく使わないように指導しています。
かえって電気ストーブやエアコンなどの電気を喰うロスが多い暖房器具を推奨しているのです。

その理由としては「高気密」の住宅では換気をしないことが予想されるのでCO2中毒になる恐れがあるからということです。

家によって省エネになった分と使う暖房器具によって生じるロスの差し引きでどれだけ省エネになるかはわかりませんが、「高断熱」「高気密」が最良の形であるかはまだ言えないと思います。

私の知っている建築家では「高断熱」「中気密」を掲げている人もいます。
多少、隙間があって漏れるぐらいの方が快適に暮らせるという考えです。

「高気密」のもう一つの問題点は建材に使われる化学物質で空気が汚染され、吸い込みやすくなるということです。
シックハウスの問題が表面化されてから建築基準法が改正されて13種類の化学物質を使用している建材に制限がかかるようになりました。
危険性の高い13種類の化学物質は使用禁止ではなく、使用量が制限されているだけです。しかもそれ以外の化学物質については野放し状態ということです。
今のまま建物の高気密化が進めば病気になる人は増えるでしょう。
ただでさえ化学物質過敏症の人達が増えており、日本における人数は推定で100万人とも言われています。
化学物質過敏症にかかり、症状が進めばあらゆる化学物質に反応するようになるので通常の生活は困難になります。
そういう人たちを増やす結果につながってしまいます。

「高気密」を推奨するのであれば内装材は全て天然無垢の板を使うなど大幅に使用する建材を変更する必要があります。

更にもう一つ私が問題と思っている点があります。

「高気密」「高断熱」であれば家の価値が上がります。
家の価格自体が高くなりますが、日本の住宅の平均寿命は30年弱です。
これは家族構成の変化や住まい方の変化も原因にはありますが、大きな原因の一つが「木材の乾燥」です。
従来の日本の木造建築は山の木を伐り出して数年間乾燥させたものを使用していました。乾燥させた方が材が強くなるんですね。
そうすることによって、地域と同じ環境で育った高耐久な構造材が出来上がるのです。
昔は日本も林業が盛んでしたから地元の木を使うことが多かったのですが、今では価格で勝てないので多くを東南アジアなどの輸入木材が使われるようになりました。
しかも、値段を安くするために高温乾燥器で短期間に乾燥させてしまいます。天日で長期間乾燥させれば強くなるものの、材を寝かして置くスペースを設けることは経済的ではありませんから、価格競争を理由に高温乾燥させるところがほとんどなのです。

長期間に渡って天日干しした木材と高温乾燥させた木材では強度がまるで違うことが実験に寄りわかっています。

古い古民家がいまだに元気に残っていて100年を超えるものも珍しくないのに対して、一般住宅がスクラップビルドを繰り返して平均寿命30年弱となっている大きな原因は乾燥のさせ方にあります。
構造材として30年で劣化してしまうわけですね。

せっかく「高気密」「高断熱」にして家の価値を上げるのであれば、乾燥のさせ方を替え、また、できれば国産材を使うようにして日本の山の間伐が進むようにすれば、高耐久の家が実現できるだけでなく、CO2削減に大きく寄与することになります。

省エネ住宅を普及させる一番の目的は「CO2の削減」のはずです。それならば、日本においては植え過ぎてバランスが取れなくなっている針葉樹の間伐がCO2の削減に大きな効果があり、それと同時に土砂崩れを防ぐ結果につながります。

「高気密」「高断熱」「天日干しまたは低温乾燥」「国産材の使用」で家を作れば価格は上がりますが、100年以上持つ家を3世代に渡って住み続けると想定すると費用は1世代あたりの費用は1/3になり、決して高いものではなくなります。
高耐久の住宅であれば途中で手放す事になっても価値が大きく減らず高く売れる事にもつながります。

日本の住宅の省エネ化は省エネが進んでいるドイツ等を参考にしていますが、ドイツでも住宅の平均寿命は80年、アメリカで100年、イギリスで140年です。

住宅の省エネ化だけを真似するだけでなく、高耐久化を実現しなければバランスの取れた政策にはなりません。
そのために「天日干しまたは低温乾燥」「国産材の使用」も同時に推奨することによって価値の高い住宅を国民に提供できると共に大きくCO2を減らす結果につながります。
国産材の使用は今まで外に流れていた外貨を国内で回せることになるので経済効果も大きいです。

政策には全体を見渡した総合的な視点が不可欠です。
片方からの理屈だけで押していくとトータルではバランスの取れていない結果に陥りやすいです。
現状の省エネ住宅普及政策は欠陥がありますが、変革するチャンスが来ているとも言えます。

私も建物の省エネルギー化について勉強していきたいと思っています。