ニーハオと言われたら。 | フランスで日本語育児!あらカンパーニュ。

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フランスの田舎町に住む日本語教師・すー。
フランス人夫と2013年生まれの息子、2017年生まれの娘との4人暮らし。
プロの日本語教師によるバイリンガル育児と日々のつれづれの記録です。

海外で

日本人が見知らぬ外国人(非日本人)によくかけられる言葉NO1

はきっと

 

 ニーハオ!!

 

 

であると思われる。

 

こうやって声をかけてくるのは、ほぼほぼ若い男の集団で、

悪意を感じることもあれば、まったく感じないこともあり、

「世間知らずの馬鹿なんだなぁ」としか思わない。

 

 

つい最近も、通りすがりの車の窓から「ニーハオ!」と言われた。

 

日本で西洋人を見たら「ハロー!」と声をかける程度のものだろうと、

無視することにしている。

 

 

また、ヨーロッパでよく見かけるものに、

目尻を指で釣り上げて、「中国人の目〜」というジェスチャーがある。

 

 

以前、娘が3、4歳の頃にこのジェスチャーをしたことがあった。

学校で何かされたのかなぁ、と心配になって、

「誰がそんなことしてたの?」

と聞いたら、

 

「マミー(おばあちゃん)」

 

とのこと。

 

おい、マミー!

日本人の嫁、その血を受け継ぐ孫がいる人がこの体たらく…チーン

「世間知らずの馬鹿なんだなぁ」としか思わないようにしている。

 

 

 

ただ、このジェスチャーや「ニーハオ!」という言葉を投げかけたのが

子どもだった場合は

 

「どういう意図があって、そんなこと言ってる/してるの?」

 

と聞いてしまう。

先述の、娘がした時にももちろん聞いた。

 

大体はただ単に「おもしろい遊び」のつもりで口にしてみているのだろうけど、

「何がおもしろいの?どんな意図があってやってるの?」

と聞いてみると、みんなそろって口籠る。

たぶん周りで誰かがしているのを見て、真似ているだけだろうから。

 

 

 私は中国人ではないけれど、そのジェスチャーを見たら嫌な気持ちになる。

 ああ、この人たちはアジア人のことが嫌いなのかな、意地悪だな、って思うよ。

 そう思われてうれしいの?意地悪したいの?

 

 

口うるさいおばさんだと思われていると思うけど、

子どもにはいろんな考えに触れてほしいから、アジア人として、敢えて伝える。

そして、これは、自分の子どもたちのためでもある。

この子たちが生きる社会が少しでもやさしいものであってほしいと思うから。

 

 

 

先日、こういう話をした時に、

「ニーハオと言われたら、

 『私は中国人じゃない。

  あんたらが好きなニンテンドーが生まれた日本から来た人間だ』

 と答える」

という方がいらっしゃった。

 

これはまったくその通りだし、

日本人の我が子を守るためには必要な場合もあると思うんだけど、

私は言わないセリフだなぁ、と思った。

たしかに私は中国人ではないけれど、裏を返すと、

「中国人には言ってもいい/やってもいい」

と伝えることになるのでは、と心配だから。

考えすぎかもしれないけれど、教師病。

 

 

パリなどの都市部で聞くような差別は受けたことがないけれど、

今夏は日本に帰らないことに決めたからか、

ちょっと外国人生活に疲れてる4月末…泣

 

 

みなさんもこんな経験、ありますか?

どう対処していますか?