辛み成分は大部分がカプサイシンという物質である。

カプサイシンは強烈な辛みのある黄色っばい油で、カイエンペッパーなど激辛トウガラシには1%も含まれていることがあるが、ピーマンにはその百分の一しか含まれていない。

トウガラシ類に含まれるビタミンは、A、B、Cである。

ビタミンCがトウガラシ類に豊富だということは、一九三三年にハンガリーの生化学者セント・ジェルジーがパプリカからはじめてビタミンCを抽出したという事実からもわかる。

ピーマンには0.4%ものビタミンCを含むものもあるが、激辛の小トウガラシの場合、含有量はそれよりずっと少ない。