悲しい日は、やってくる。
大切なものを失い、誰かとわかりあえず、、
どうしてかな?
そんな宛先のない問いをつぶやいて、
気づけば相手を責めている自分に嫌気がさす。
そんな時こそハートに還ろう。
ハートに言葉はない。
意味も理由も正義もない。
嘘も本当も、条理も不条理もない。
ただ、そこに響いている悲しみに身を任せる。
感情に委ね、悲しみそのものになる。
これは、完全に、
自分の内側で起こることだ。
その時、苦しさはない。
感情体験は命そのものの体験、
震える命に触れることは、愛に触れること。
深い悲しみは、僕らを愛に連れて行く。
悲しみの底に落ちたとき、
生きることへの、狂おしいほどの歓びが、
胸に満ちてくることに気づくだろう。
感情体験の苦しさは、
感情を留めていることに由来する。
子供のように大きな声で泣くのなら、
泣くことは苦しみでありはしない。
歯を食いしばり泣くのを堪えれば、
苦しさで、君の胸は張り裂けそうになる。
張り裂かないでね!
大きな声で、泣いたらいいよ。
悲しみを全身で感じたらいい。
君は落ちていく。
悲しみの中に。
悲しみの向こう、どこか懐かしい、
柔らかな場所に。