ワークショップはマッサージみたいなもの | 須藤峻のブログ

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すどうしゅんによる、心の探究日誌。
生きることは不思議に満ちてる。自由に、自在に生きるための処方箋。

この間、親友と話をしたこと。

心理セミナーやワークショップについて。

主催する側としても、思うこと。

 

感情系のワークってさ、その多くが「瞬間風速」高いんだよね。
だからワークを受けたり、セミナーに行ったりすると、
大きな変化があったり、驚くほどの劇的な展開があったりする。

僕もそんな経験がある。

そして、こんなに変わった!すごい!ってなる。

けれど、僕の経験上、瞬間風速だから、
しばらくすると、また同じ場所に戻るのよね。

 

そっか自分愛されてた!世界は美しい!過去を許せた!

ってなるんだけどさ、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、

多くの場合、元いた場所にいるわけ。


マッサージに似ているのよね。

マッサージ受けて、楽になる。
けれど、しばらくすると、戻るね。
マッサージの効果って長く続かないからさ。


またしばらくすると凝るね。
それで、またマッサージにいく。

しばらくすると効かなくなるので、今度は鍼治療にいく。

僕は、それで良いと思ってる。
マッサージや鍼治療、素晴らしい。
いろんな心理ワークも、セミナーも素晴らしい。

素晴らしいと思う理由は、
その瞬間に、冷静になって色々活動する”猶予”と”余裕”を持てるからなんだよね。

資金繰りに困っている会社が、一時的に融資受けるってのと同じね。

根本的なビジネスモデルの組み換えが必要なのだけど、

資金繰りを一旦どうにかしないと、そこまで手が回らない。

だから、融資を受けて余裕ができたら、その間に本質的な部分の問題に向き合っていく。

心理のワークショップとか、セミナーとかで、
その場で変化を起こす系のモノは、そういう意味で、有用性が高いし、

それをできる人たちも、すごいと思う。(僕は出来ないので)

一時的にニュートラルの状態になって、
自分を省みる余裕ができて、パワーチャージできる。
 

けれど、あくまで、「マッサージ」ってとこは、

理解しておく方がいいのかなと思う。
もちろん、それで人生が一変して、そのまま別人にってケースもあるけれど、

それは稀なんだよね。

 

セミナーの先生は、必ず、「人生が変わります」って言うと思うのよね。

そんで、俺もそう書いちゃうことがあるよ。

 

そして、それは教える側本人にとっては、リアルなことでもある。

けど、その技術やテクニックを学んだ人がみんな、

同じように、永続的な変化をできるかは、はっきり言って、微妙なところだよ。

 

だから受ける側がそこを求めてしまうと、

ずっと「本当の知恵」を、探し続けることになる。

もちろん、そんなものはないわけ。

知恵は、あくまで、自分の中、自分の「生活の中」にしかないからね。

 

融資を受けたら、本業を再構築するってことなんだ。
あくまで「本番環境」は人生そのものだから。

マッサージしてニュートラルに戻れたら、そこで、何をする?

目の前のその人との関係性の中で見えてきた「自分」とどう向き合っていく?

ってのを、ゴリゴリ、やってくしかないのよね。

 

そして、少しずつ変化をしてく。

 

ゆっくりとした変化は、永続的なものだよ。

気がついたら、自分はこんなところまで来ていた・・・そんな感覚があるなら、

本当の変化が起きている。

 

トレーニングはとっても大切だし、練習は裏切らなってもの確かだけど、

やっぱりあくまで、本番が勝負。

本番ってのは、この目に見える、手に触れられる、今生きている現実。
 

セミナーに行き、旅に出て、垣間見た風景は、

必ず行ける場所、必ず、届く場所だけれど、

そこにたどり着くためには、今日の一日、目の前の等身大の現実を丁寧に生きるしかない。

 

全てはそこにある。

 

 

 

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自身の体験を踏まえて、心の探求者たちが陥ってしまう罠、
そしてそこからどうやって抜け出すのかについての航路を示す、渾身の一作。